メディアリンクスがIBC 2025で新モデルを披露
株式会社メディアリンクスは、IBC 2025において新型のXscendⓇ 1RUモデルを初めて公表しました。この1RUモデルは、メディアリンクスのIPメディアゲートウェイプラットフォームの最新の成果であり、放送業界やエンターテイメントの分野における映像・音声・データの高品質な伝送を実現します。本モデルは、運用ニーズに応じて柔軟に拡張やカスタマイズが可能で、特にチャンネル数が少なく、省スペースでコスト重視の運用向けに設計されています。
XscendⓇ 1RUの特長
XscendⓇ 1RUモデルは、従来の2RUモデルと同等の機能を保持しつつ、よりコンパクトな設計を採用しています。この新モデルは、高密度かつモジュール式のデザインを特徴としており、SDIとIPのワークフローを融合させたり、大規模なメディア配信にも対応することが可能です。また、HEVC(H.265)やAVC(H.264)などの多様な圧縮コーデック、RISTおよびSRTプロトコルにサポートされており、利用者はネットワークの帯域幅やパフォーマンスに応じて、柔軟に映像伝送の質を最適化できます。
モジュラー設計と進化するネットワーク対応
両モデル(1RUと2RU)は、共通の設計構造および互換性のあるモジュールを通じて、様々なネットワーク環境での効果的なソリューションを提供します。そのため、具合を見ながらソフトウェアによるアップグレードも可能であり、特定のネットワークプロトコルやユーザーワークフローに適した物理インターフェースを持つことができます。
XscendⓇの持つ強力な機能は、大規模なIPメディア伝送にも向いており、オンプレミス環境からクラウドコンテンツへの貢献、リモート制作、そしてSFN(単一周波数ネットワーク)配信など様々なアプリケーションに対応しています。これにより、SDI/IPの変換やクラウドワークフローとの密かな統合、権限の高いメディア配信が現実のものとなります。
新たなMDX集約スイッチの発表
さらに、メディアリンクスはMDX集約スイッチの新たなラインアップとして、MDX-48X8Cを発表しました。この新モデルは、8ポートの100GbEアップリンクと48ポートのSFP28(1G/10G/25G)を搭載しており、高精度なデバイス間のタイミング同期が可能なバウンダリークロック機能も含まれています。また、ループ/フラッドプロテクションや、オーバーサブスクリプション、フロー単位の帯域管理機能などを備えており、パフォーマンスを最大化しつつ、サービスの中断を最小限に抑えることができます。
AIやクラウドベースのプロダクションについての議論
IBC期間中、メディアリンクスはSVGの「The Summit」にも参加します。ここでは、AI、クラウドベースのプロダクション、リモートワークフロー、サステナビリティなどのテーマについて、業界のリーダーと共に活発な議論が行われます。これらは、「“Everything Everywhere” IP media transport」実現に向けた重要な要素となります。
詳細やミーティングの予約に関しては、メディアリンクスの公式サイトからご確認ください。