再生可能エネルギーの地産地消を促進する「e.CYCLE」の新たな展開

明るい未来を照らす「e.CYCLE（いいサイクル）」の新たな可能性

再生可能エネルギーの利用は、今や環境保護や地域活性化の重要な要素となっています。その中で、株式会社まち未来製作所が提供する「e.CYCLE（いいサイクル）」は、地方の再生可能エネルギーを最大限に活用するための新しい取組みとして注目を集めています。このプラットフォームは、地域内で生成されたエネルギーを消費する地域に直接供給することで、地産地消のモデルを追求しています。

全国17か所に拡大した水力発電

「e.CYCLE」は、2025年4月から全国17か所での水力発電を取り扱うことになり、合計で70,000kWの発電能力を超えました。これにより、まち未来製作所は、電力供給者と需要者を結びつけることができるようになります。水力発電から得られた電力を地元の家庭や企業に供給することで、地域経済の活性化を図ります。

このプラットフォームの最大の特長は、電力取引から得た収益の一部を「地域活性化原資」として地域に再投資することにあります。これにより、地域ネイティブのエネルギー源を利用することで、さらなる地域活性化が促進されます。

再生可能エネルギー政策の背景

政府は、2040年までに水力、風力、太陽光などの再生可能エネルギーの割合を40%-50%にする政策を進めています。これが背景となり、水力発電は特に注目を集めています。近年、小水力発電の建設が活発化し、多くの地方自治体がこの動きに追随しています。まち未来製作所も、こうした政策を支援する形で「e.CYCLE」の取り扱い増加を推進しています。

具体的には、道志ダム発電所や中筋川ダムなど、新たに水力発電所との連携が開始されています。この取り組みを通じて、水環境の保全や地域の持続可能な発展が期待されています。

KANAGAWA e.CYCLEの実施

2023年には、「KANAGAWA e.CYCLE」が発足しました。神奈川県企業庁と連携し、地域特化の再生可能エネルギーの地産地消を推進しています。具体的な取り組みの一環として、神奈川県営玄倉第1発電所の再エネを活用して、地元のICT教育施設の充実が図られています。

この取り組みは、地元小中学校への大型提示装置の導入を進めるもので、教師や生徒に新たな学びの場を提供することを目指しています。特別支援学級を含め、多様なニーズに応えるため、全教室に「電子黒板」などを配備する計画が進行中です。