伊勢萬の日本酒が輝く瞬間
伊勢市に本社を置くIXホールディングス株式会社のグループである株式会社伊勢萬が、フランス・パリで開催された権威ある日本酒の品評会「Kura Master 2025」で、特別賞「アリアンス ガストロノミー賞」を受賞しました。この栄誉に輝いたのは、同社の代表的な日本酒「おかげさま 大吟醸」です。
Kura Masterとは?
「Kura Master」は、日本酒の品質を世界に広めるために、2017年からフランスで開催されているコンペティションです。この大会では、フランス国家が最高職人の資格を持つMOF(Meilleur Ouvrier de France)や、トップソムリエなど、ヨーロッパの飲食業界の専門家が審査にあたります。今回のコンペティションには、1083銘柄が出品され、日本酒は8部門から選ばれました。すべての試飲はブラインド方式で行われ、審査員は厳格に評価を行います。
アリアンス ガストロノミー賞の意義
「アリアンス ガストロノミー賞」は、食とのペアリングを重視するフランスの食文化に鑑み設けられた特別賞です。決勝に進出した大吟醸酒5本から、フランスのMOF称号を持つソニア・ビシェ氏が用意した魚介類の盛り合わせとのペアリングを審査し、最も優れたマリアージュを見せた日本酒に授与されます。このようにして選ばれたのが「おかげさま 大吟醸」です。
清酒「おかげさま」とその魅力
「おかげさま」は、伊勢神宮のお膝元、おはらい町に位置する伊勢萬内宮前酒造場で造られています。日本の伝統を重んじながらも、現代の味覚に合った清酒を提供することをモットーにし、小規模ながらこだわりの酒を作り続けています。その品質は、全国新酒鑑評会で数々の金賞を獲得するなど、高く評価されています。
受賞酒の詳細
「おかげさま 大吟醸」は、清流五十鈴川の伏流水を用い、精米歩合40%の山田錦を使って仕込まれることにより、爽やかな吟醸香とスッキリとした後味が特徴です。この大吟醸酒がフランスで高く評価された背景には、日本酒の奥深さと食材との調和があります。
杜氏の思い
杜氏の船木健司氏は、受賞のニュースに際し、「この受賞を大変光栄に思い、伊勢の地で作られた『おかげさま 大吟醸』が海外でも食中酒として評価されたことは嬉しい」とコメントしました。彼は、伊勢志摩の海の幸と一緒に楽しむことを提案し、今後も高品質な日本酒を皆様に提供することを誓いました。
受賞酒の購入方法
受賞酒は伊勢萬内宮前酒造場や公式オンラインストアにて購入可能です。大吟醸を探しているグルメな方にとっては、是非とも試してほしい逸品です。皆さまもこの機会に、フランスで認められた「おかげさま 大吟醸」を手に取ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
伊勢萬の「おかげさま 大吟醸」がほかの日本酒を差し置いて選ばれた特別賞、アリアンス ガストロノミー賞。この快挙は、日本酒の新たな可能性を示すものであり、伊勢の地酒の誇りでもあります。これからも日本酒の魅力を広めるために、伊勢萬の挑戦は続いていくでしょう。