イチゴ収穫と学生の挑戦
2025-05-02 16:18:45

城西国際大学と山武市が連携、イチゴの収穫支援でフードロス削減に挑む

イチゴの収穫支援がもたらす新たな絆



千葉県山武市成東地区は、約20軒の観光イチゴ園が立ち並ぶ、いわばイチゴの生産地として名高い場所です。この地域の国道126号は「ストロベリーロード」とも呼ばれ、4月になると、イチゴの収穫は佳境を迎えます。しかし、実はこの時期、イチゴ農家には深刻な問題が影を落としています。気温の上昇がもたらす収穫のタイムリミットや、価格の低下による収入減から、作業員の確保が困難になっているのです。特に浦野和洋代表が経営する「和苺苑」では、この状況が年々悪化しているという。

フードロス削減に取り組む学生たち



この現状を打破するため、城西国際大学の国武教授が中心となり、「さんむエコノミックガーデニング推進協議会」の一員として、イチゴ農家との連携に乗り出しました。昨年度から始まったこのプロジェクトでは、教授のゼミナールの学生たちが参加し、フードロスの減少に向けた具体的な活動を展開しています。

今年の4月、参加学生は朝6時から和苺苑に集合し、計5回にわたって収穫と選別の作業を行いました。学生たちは、自ら摘み取ったイチゴを販売できない規格外サイズの小さなものも譲り受け、キャンパス内で販売する機会を得ます。この取り組みを通じ、イチゴの収穫から消費者の手に届くまでの過程を実体験し、実社会での学びを深めていきました。

自ら行った販売活動と成果



販売活動では、学生たちは収穫や選別だけでなく、パック詰めや値付け、POP作成といった業務まで全てを担当しました。特に、シフト管理や需要と供給のバランスを考慮しての販売方法は工夫が盛り込まれ、各日約100パック近くのイチゴを販売することに成功しました。最終日には、各品種の味の特徴を活かした接客トークも交え、ゴールの完売を達成。

経営情報学部の松尾颯太さんは、イチゴ収穫の経験を振り返り、「プライベートのイチゴ狩りとは全く違い、量も多く、採集の難しさに驚かされた。自分の手で収穫し販売する過程を経て、その達成感が何よりも大きかった」と語ります。
最後に、彼らは収穫したイチゴを手に記念写真を撮影し、このプロジェクトがもたらした新たな絆を確認しました。

未来への展望



このように、城西国際大学と山武市の連携は、フードロス問題を解消するだけでなく、学生たちに貴重な体験を提供しました。農家の経営を支えることで、地域全体に新しい風を吹き込むこの取り組みが、今後さらなる広がりを見せることを期待しています。


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会社情報

会社名
城西国際大学
住所
千葉県東金市求名1番地
電話番号
0475-55-8800

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