武蔵野大学が韓国と共同研究開始
武蔵野大学人間科学研究所の野中俊介准教授と城月健太郎教授が、韓国の高麗大学、慶熙大学と協力し、国際共同研究「ライフサイクル別の社会的孤立の理解と社会的つながりの回復に向けた融合研究」を実施します。これは、韓国研究財団が支持する大規模な研究計画の一環で、2026年から2031年までの5年間にわたり行われます。
研究の背景
現代社会において、社会的孤立は若年層から高齢者に至るまで様々な世代に影響を及ぼす重要な課題です。特に引きこもりの問題は、個人の環境や生活のステージによって複雑に絡み合っています。これに対処するためには、世代や研究分野を超えた協力が不可欠です。
武蔵野大学は、これまでのひきこもり研究を通じて国際的なネットワークを構築しており、韓国の研究機関との共同研究を進めてきました。この成果を踏まえ、今回の研究が具体化しました。
研究の狙いと内容
本研究では、社会的孤立をライフコースの視点から考察し、その発生、維持、回復のメカニズムを探ります。特に、日本と韓国における青年期や中年期に焦点を当て、心理的および行動的な要因の共通点と相違点を明らかにする予定です。
高麗大学KU心の健康研究所を中心に、4つの研究機関が連携し、各国の異なる視点から社会的孤立の問題を掘り下げていきます。特に、武蔵野大学は唯一の海外機関として参加し、研究メンバーとして野中准教授と城月教授が関与します。
研究の意義
この研究により、日本と韓国における社会的孤立やひきこもりの状況を比較解析し、効果的な支援策や政策の方向性を見出すことが期待されます。また、両国の研究者が交流することで、問題解決に向けた新たな知見が得られるでしょう。
野中准教授は、「これまでの研究の蓄積を生かし、国際的な視点から社会的孤立の要因を探求したい」とコメント。城月教授も、「国際研究を通じて、双方の国の特性を理解し、具体的な解決策を見出したい」と強調しています。
研究費とサポート
本研究は、約100億ウォンの研究費を得ており、コンソーシアム全体での活動を展開する予定です。研究が進展することで、社会的孤立への理解が深まり、有効な政策提言やプログラムの策定に寄与することを目指しています。
武蔵野大学について
武蔵野大学は1924年に設立され、教育の理想に仏教精神を掲げています。男女共学化を進め、近年ではデータサイエンスやアントレプレナーシップなど新しい学部も設立。革新的な人材を育成するための取り組みを続けています。今回の研究も、その一環としての意義を持っています。
まとめ
今回の国際共同研究は、武蔵野大学が社会的孤立という重要なテーマに取り組む一例です。研究の成果が広く社会に還元されることを期待しています。