かんぽ生命がAIアバターを活用した新しい研修プログラムを導入

かんぽ生命が新たに導入した「exaBase ロープレ」とは

近年、企業の人材育成においてAI技術が急速に普及していますが、かんぽ生命がエクサウィザーズの「exaBase ロープレ」を採用したことは、特に注目されています。このプログラムは、AIアバターとの対話を通じて営業スキルを効果的に磨くためのものです。2025年5月から法人営業部の若手社員を対象に導入され、全支店に展開される予定です。

AIを活用した営業研修の背景

かんぽ生命は全国に2万以上のチャネルネットワークを持ち、個人及び法人の営業に注力しています。しかし、新入社員を含む営業担当者の多くが教育の対象となっており、効果的な研修を実施することが課題でした。この背景を踏まえ、AIとデジタルトランスフォーメーションを活用して、営業スキルを自己学習できる環境を整えることが求められました。

exaBase ロープレの特長

exaBase ロープレにはいくつかの特長があります。その一つが、自社特有のシナリオを設定できる点です。これにより、かんぽ生命が長年蓄積してきたお客様対応のノウハウを基に、リアルタイムでの商談を模した対話シナリオを実現しています。

例えば、顧客との商談をシミュレーションする中で、的確な提案や次のステップへのフォローを学ぶことができます。このシナリオは、特定の目標に問合せを得るためのものも含まれています。

次に、AIアバターとの自由な会話も大きな魅力です。性別や年齢を自由に設定できるため、業種別のアバターを作成しさまざまな顧客に対応する練習が可能です。これにより、担当者は業界特有のニーズに応じた対応を学ぶことが期待されます。

また、ロールプレイの結果は100点満点で評価され、AIによる個別フィードバックも受け取れます。これにより、担当者は自身の課題を明確にし、向上心を持って研修に臨むことができます。あわせて、研修の進捗状況についても管理者が簡単に確認でき、どのような応答がなされたかの記録も残されます。

未来への展望

かんぽ生命が導入する「exaBase ロープレ」は、単なる研修にとどまらず、営業力強化のための重要な一歩となるでしょう。AIとDXを駆使することで、営業担当者の自主学習を促進するとともに、効果的なスキル向上を図ることができます。

このプログラムが成功すれば、今後の営業現場にもポジティブな影響をもたらすことでしょう。