神戸市、イノベーション専門官を公募
神戸市が2025年11月13日より、「ソーシャルインパクト採用プロジェクト」の一環として、エン株式会社のサポートで「イノベーション専門官」の募集を開始することになりました。このプロジェクトは、神戸のスタートアップ支援を一層強化することを目的としています。
神戸市のスタートアップ支援の背景
神戸市は2016年から、全国に先駆けて「スタートアップ支援事業」を始動し、地域のエコシステムを構築してきました。これにより、ビジネスにおける革新を促し、多様な事業者の参入を支援してきたのです。
特に、ビジネススクエア「ANCHOR KOBE」の設立や、有力VCとの連携、官民連携ファンドの立ち上げが大きな成果を上げています。これまでに支援されたスタートアップ企業は500社以上に上り、その支援の輪は静かに拡大しています。成功のカギとなったのは、神戸市が入口としている「イノベーション専門官」の役割です。
イノベーション専門官の役割と期待
新たに公募される「イノベーション専門官」は、AIやディープテックといったテーマに特化し、スタートアップ企業の支援や誘致、産官学の連携を推進する重要なポジションです。この役職では、先端技術を持つスタートアップや大学、企業間のつながりを強化し、事業の支援やビジネスの共創を推し進めることが求められます。
神戸を拠点にしながらも、国内外の大学や研究機関、ベンチャーキャピタルとの広範なネットワークを活かし、グローバルな視点で新たなプロジェクトを企画・実行することが期待されています。これにより、神戸市から世界に通用する企業をいかに育てるかが焦点になります。
神戸市のビジョンと軌跡
神戸市経済観光局新産業創造課の橋本智央さんは、「今回の採用において求めているのは、これまでの行政職では得られない本物の知識や経験、リレーションシップの構築を通じた神戸でのイノベーション創出への貢献です」と語っています。
スタートアップ支援を行ってきた約10年の経験を活かし、特にAIやディープテック領域において、強固な産官学連携を実現することに力を入れていく方針です。
応募方法と今後の展望
この「イノベーション専門官」のポジションは、10年後の神戸のために何が必要かを一緒に考え、実行に移せる人にとっての魅力的な機会となっています。応募は、11月13日から12月10日まで受け付けており、『ミドルの転職』『AMBI』『エン転職』の各求人サイトからアクセスできる特設ページも設けられています。
皆さんの応募を通じて、新しい次元のスタートアップ支援が進化し、神戸が未来に向けてどのような施策を打ち出すのか、その歩みを共にできることを期待しています。