カンボジアの障がい者支援のための新たな挑戦
特定非営利活動法人「飛んでけ!車いす」の会が現在、カンボジアにおける障がいを持つ女性たちの支援を目的としたクラウドファンディングを展開中です。この取り組みは、現地のNGOであるCambodian Handicraft Association(CHA)が新たな施設を必要としているため発足しました。
支援の背景
カンボジアでの活動を展開するCHAは、障がい者女性の自立支援を目的とし、長年にわたって多くの女性に職業訓練を提供してきました。しかし、急遽地主の意向で現拠点を退去しなければならなくなり、年内の移転に伴い約68,000ドル(約1,000万円)の資金が求められています。このままではCHAが存続の危機に直面することが予想されます。
目指す新施設とは
現在、CHAでは20代から40代の女性が縫製技術を中心に学んでおり、そこで製作されたハンドクラフト製品の販売が収入源となっています。しかし、新たな施設の建設が実現しなければ、これらの活動が続けられなくなる可能性があります。CHAの代表、キム・タ氏は新施設の必要性を認識し、速やかに建設を進めるために友人や知人からの資金を調達しました。
これまでの取り組み
「飛んでけ!車いす」の会は、これまでに200台以上の車いすをカンボジアに送ってきました。また、CHAとの関係も深まっており、2012年から32台の車いすを寄贈、更にJICAの支援を受けて車いす整備ワークショップも実施してきました。これにより、CHAの女性たちのスキル向上にも寄与しています。
クラウドファンディングの詳細
現在のクラウドファンディングは、オンライン寄付プラットフォーム「Syncable」を利用しており、目標金額は200,000円(約1,300米ドル)に設定されています。この初期金額では68,000ドルには達しないものの、目標達成後には金額を引き上げ、さらに多くの寄付を集める予定です。
CHAにとって、クラウドファンディングは新施設の建設費用を賄うための重要な手段と位置付けられています。もし支援が滞った場合、工事が中止される恐れがあり、施設の機能が十分でないまま活動を再開せざるを得なくなる状況です。
皆さまの支援をお願いします
障がいを持つ女性たちの希望を失わせないために、皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。詳細は「Syncable」のクラウドファンディングページで確認できます。引き続き、CHAの活動にご注目いただければ幸いです。皆様の協力が、カンボジアの障がい者支援活動にとって大きな力となります。
特定非営利活動法人「飛んでけ!車いす」について
本法人は1998年に設立され、北海道札幌市を拠点に海外の障がい者への自立支援活動を行ってきました。日本で使われなくなった車いすを集め、修理した後、発展途上国へと送るという取り組みを続けています。また、福祉やボランティアに関する啓蒙活動も行っており、最近では札幌市と連携したリユース活動も開始しました。