高校生が地域企業とのコラボに挑戦する『DIVE!』
この夏、宮城県石巻市で新たな試み「DIVE!」が展開されます。この職業体験型ボランティアは、地域の高校生が地元企業のミッション解決に挑むことを目的としています。昨年の成果を受け、今年も多彩な企業と連携しながら高校生の成長を促す内容となっています。
DIVE!開催の背景
東日本大震災を経た石巻市では、地域の魅力があまり知られていないのが現状です。地元に根付いた産業は多様ですが、進学や就職で地域を離れる高校生が増えています。一般財団法人まちと人とは、この現状を打破するためにキャリア教育に力を入れています。高校生が地域の課題を自らの経験に絡めて学び、地域愛を育むことを目指します。
体験プログラムの概要
DIVE!は以下の3つのフェーズに分けて行われます。まず7月26日から28日までの「アイデアDIVE!」では、高校生がチームを作り、企業への提案を行います。次に8月の数日間に「アクションDIVE!」が行われ、実際にアイデアを実践します。最後に8月31日から9月3日の間に全体成果報告会が開催され、企業や地域の関係者に対して発表を行います。
ミッション内容
各企業は、高校生に解決を求める地域の課題や新たな企画を提示します。高校生は2〜3人のチームで活動し、企業担当者との打ち合わせを通じて、自ら主体的にアイデアを出し、実践に移します。今回の挑戦には、以下の企業が参加しています。
- - 株式会社めだか: 福祉の現状を発信するパンフレットの作成
- - 株式会社石巻精機製作所: 鉄を用いたものづくりの魅力を広める発信活動
- - 医療法人醫徳会 真壁病院: 新たな小児科の広報戦略の計画と実行
- - 東日本自動車株式会社: お子さん向けに働く車の写真撮影会を実現
過去参加者の声
前回のDIVE!に参加した高校生や受け入れ企業からは多くの感想が寄せられています。高校生は、プロとして働く人々との交流を通じ、自らの視野を広げることができたと語っています。一方、参加企業も柔軟なアイデアを得ることができ、地域育成の良い機会となったと評価しています。
地域と共に成長する高校生たち
DIVE!は単なる職業体験を超え、地域の魅力を発見し、大人との交流を深める場です。高校生たちがこのプログラムを通じて地域に愛着を持ち、自分自身にも誇りを持つような経験を積むことが期待されています。重要なのは、地域の未来を担う若者たちが、今ある機会を活かして成長することなのです。
この夏、石巻で広がる興味深い経験が、高校生たちに新しいキャリアの可能性を示すことでしょう。地域が一丸となって支えるこの活動に、注目が集まっています。