流行禁句大賞2020の概要
2020年を振り返り、あらゆる人々の視点から選ばれた「持ち越したくない言葉」を集めた「流行禁句大賞2020」。この取り組みは、社会の中で人々が意識し、見直すべき言葉を洗い出し、会話を促進することを目的としています。対象となる言葉は、情報番組やSNS、約1,000名のアンケートから選定されました。選ばれた言葉は、日常会話で耳にすることがあるかもしれませんが、それぞれに深い背景や意味が隠されています。
禁句候補の一例
リストには、医療従事者やその家族に対する無理解や、特定の文化や価値観に対する偏見を示す言葉が多く含まれています。以下に一部を紹介します。
1.
医療従事者の子どもは保育園通わせないで - 医療従事者に向けた心無い言葉。彼らが安心して仕事を続けられる環境を整える意味でも、周囲の理解が求められます。
2.
リモート授業でラッキーだね - 学生に対する誤解を生む言葉。実際には、孤独感や不安を抱える学生も多く、無理解が問題視されています。
3.
他県ナンバープレート来んな - 都市と地方の間に生じた分断の象徴的な言葉。コロナ禍で他県の人々が嫌がられる背景には、理解不足があります。
各選考委員の役割
大賞は、12月17日から27日までの間にTwitterで最も多くのツイートがあった言葉によって決定されます。しかし、このプロセスそのものが重要であり、さまざまな立場の意見を交換し合うことで、社会課題を浮き彫りにする目的があります。選考委員には編集者やジャーナリストなど、さまざまな分野の専門家が名を連ねています。
主催団体とその理念
「流行禁句大賞」は、一般社団法人21世紀学び研究所が主催するプロジェクトです。この団体は、「ニッポンの学ぶ力」を向上させるために、教育プログラムを革新しようとしています。彼らは、固定観念に囚われない形で時代の変化に対応し、人々の意識改革を促進することを目指しています。
最後に
流行禁句大賞2020は、ただの賞ではなく、社会の問題を洗い出し、考え直すための貴重な機会です。私たち一人ひとりが、言葉の持つ力や影響について再考することが求められています。来たる2021年では、こうした禁句が社会から無くなることを期待しましょう。最終的な大賞発表は2020年12月28日です。是非、Twitterでの投票にも参加し、意見を共有しましょう。
公式ツイッター:
@ryuko_kinku
公式サイト:
流行禁句大賞公式サイト