リゾートトラスト株式会社が運営する飛驒高山美術館の「飛驒高山美術館名品図録」が、第66回全国カタログ展において、日本製紙連合会賞と銀賞を受賞しました。この受賞により、美術館の収蔵作品だけでなく、日本印刷産業全体の質の向上も感じられます。この美術館は岐阜県高山市にあり、アール・ヌーヴォーやアール・デコをテーマにした作品を数多く展示しています。
名品図録は、時代に応じたデザインコンセプトのもとに作成され、70点の厳選された作品を収めています。収録作品は、それぞれの特徴を強調するために、特に写真撮影に力を入れ、実際の色合いを再現するように配慮されていると言います。特に、ガラス作品に焦点を当てた撮影と編集は、作品の重厚感と美しさを引き立てることに成功しています。
さらに、アート紙の使用が高級感を演出し、全体として深みのある内容となっています。このような努力が評価され、全国カタログ展での受賞に繋がりました。
全国カタログ展は、日本印刷産業連合会と産経新聞社が主催するもので、カタログの優秀性を顕彰する場として、1959年から始まった注目のイベントです。毎年、多くのカタログが出品されており、今年の応募点数は226点、その中から44点が入賞しました。図録部門とカタログ部門に分かれた厳正な審査を経て、受賞者が決定されるため、名誉ある賞として広く知られています。
「日本製紙連合会賞」は特に素材を活かし、総合的に優れたカタログや図録に贈られる賞であり、今回の受賞は美術館の取り組みが認められた証とも言えるでしょう。
『飛驒高山美術館名品図録』は、156ページのB5サイズで構成されています。作品は時代の背景に寄り添った形で整理されており、アール・ヌーヴォーやアール・デコなどのデザインが反映されています。また、この図録は「サンクチュアリコート高山」に設置されたブティックで販売されており、一般の方にも手に取る機会があります。
飛驒高山美術館は、2024年4月に開業した会員制リゾートホテル内に位置しており、アートを愛する人々はもちろんのこと、一般の訪問者にも開放されています。美術館では、ルネ・ラリックやエミール・ガレといった著名な作家の作品が展示されており、アートに新たな視点を提供することを目指しています。
全体として、美術館は「進化したアート体験」を提供するために、五感を刺激する展示方法を採用しています。それにより、訪れる人々が新しい形のアートとの出会いを楽しむことができるようになっています。
美術館の公式ウェブサイトにも詳しい情報が掲載されており、訪問を検討している方への参考になります。これからの季節にも、各種の展示やイベントが用意されているため、ぜひチェックしてみてください。美術を通じた新しい体験が、皆様をお待ちしています。