データセクションとソラリア、AIデータセンター設立を発表
2024年8月19日、データセクション株式会社(以下、データセクション)とソラリア社は、スペイン・プエルトリャノにおいてAIデータセンターを設立するための基本合意の調印式を行いました。この協業は、両社にとって非常に重要なステップであり、ヨーロッパにおけるデジタル経済の発展に寄与することが期待されています。
調印式の概要
今回の調印式には、カスティーリャ・ラ・マンチャ州知事エミリアーノ・ガルシア=ページ氏、プエルトリャノ市長ミゲル・アンヘル・ルイス氏、ソラリア社の社長であるエンリケ・ディアス=テヘイロ氏、そしてデータセクションの代表取締役社長である石原紀彦氏が出席しました。このプロジェクトは、両社が共同で最先端のAIデータセンターを構築し、地域経済や雇用の創出にも寄与することが目指されています。
データセンターの概要
データセンターは、ヨーロッパ初の最先端AIデータセンターとして位置づけられ、NVIDIA社の最新のGPUを搭載したサーバーラックを導入する計画です。第一フェーズにおいては40MWの電力を供給し、将来的には最大200MWまでの拡張が可能な設計となっています。また、高い断熱性と空調を備えたクリーンルームを活用し、100,000平方メートル以上の広大な施設を使用することが予定されています。
プロジェクトの意義
データセクションの石原社長は、「このプロジェクトは、最先端AIデータセンターとして大きな可能性を秘めており、プエルトリャノでの連携が非常に嬉しい」と語っています。特に、クリーンエネルギーの利用による「グリーンコンピューティング」は、今後10年間で市場拡大が見込まれる重要な分野であり、データセクションも既に日本での取り組みを進めています。AI技術の活用は、世界が抱える様々な課題に対する解決策を提供し、技術革新を促進し、人々の生活を向上させる可能性があります。
地域への影響
ソラリア社のダリオ・ロペス氏は、このデータセンターの設立によって約100人の雇用創出が見込まれ、初期投資として約5億ユーロが地域経済に注入されることを強調しました。今回の連携は、ソラリア社が新たに設立したデータセンター部門の活動を促進し、ビジネスモデルの進化を加速させる重要な一歩であると述べています。
プエルトリャノ市長のミゲル・アンヘル・ルイス氏は、「プエルトリャノは新しい時代を迎え、地球環境に配慮しながら変革に貢献するスマートな都市として成長していくことを期待しています」と語りました。
今後の展望
データセクションは、AIとデータ解析技術を活用して各業界にソリューションを提供し続ける予定で、グローバルな成長を目指しています。この新しいAIデータセンターは、ヨーロッパのデジタル経済の成長を支援し、持続可能な技術革新の基盤を形成する重要な役割を果たすでしょう。
会社情報
データセクション株式会社は、2000年に設立され、東京都品川区に本社を置いています。金融、製造、官公庁など多岐にわたる業界に対し、高度なデータ分析とマーケティングソリューションを提供しており、国内外でのDX推進をサポートしています。今後もイノベーションを追求し、世界の市場での成長を目指します。