第一三共ヘルスケア、サプライチェーン管理クラウド「Resilire」を導入
第一三共ヘルスケア株式会社が、サプライチェーンリスク管理のために株式会社Resilireの「Resilire」を導入したことが明らかになりました。この導入により、同社は医薬品の安定供給体制をさらに強化し、自然災害や紛争といった有事にも耐えうるサプライチェーンの構築を目指します。
導入背景
医薬品メーカーとして、第一三共ヘルスケアは安定供給体制の構築が重要な責務であると認識しています。特に自然災害など突発的な事象に対して、事前にリスクを把握し、対策を講じることが求められます。そのためには、サプライチェーン情報を一元的に管理し、デジタル化を推進する必要があると考えられました。
導入の決め手
サプライチェーンリスクの低減には、トラブル発生時の迅速な対応が欠かせません。そのため、原材料や製品の在庫を確保するとともに、複数の購買先を設けることが重要です。しかし、限られたリソースの中で最大限の効果を挙げるためには、製品毎にリスク分析を行い、優先順位をつけることが欠かせません。
この課題に対して、「Resilire」は必要な情報を同じ基準で整備し、一元的に管理することができるため、サプライチェーンの可視化を実現するツールとして非常に有効だと判断されました。特に有事における影響の把握だけでなく、通常時の課題抽出も可能である点が、導入の決め手となったと言います。これにより、第一三共ヘルスケアは、安定供給体制を強化することに取り組む見込みです。
Resilireの特徴
「Resilire」を開発した株式会社Resilireは、サプライチェーンにおけるリスクを可視化することをミッションとしています。多くの製造業界では、サプライチェーンの全体像が見えにくいため、潜在的リスクの把握が進まない現状があります。このような背景から、災害や疾病、地政学的な問題が発生した際に、迅速な影響把握や対応ができず、結果として原材料の不足や生産停止に繋がるリスクが高まります。
そのため、「Resilire」はサプライチェーン全体の可視化を実現するクラウドサービスとして、安定供給体制の構築を支援する一助となることを目標にしています。このサービスを利用することで、企業は自社のサプライチェーンをより強固にし、リスクに強い体制を整えることができるのです。
今後の展望
第一三共ヘルスケアは、今後も「Resilire」との協力を通じて、あらゆる有事に対応可能な強靭なサプライチェーンを構築し、安定供給体制のさらなる強化に努めていく方針です。
このように、サプライチェーンリスク管理の進化は、今後の医薬品業界にとって欠かせない要素となるでしょう。
会社概要
- - 社名:株式会社Resilire
- - 代表取締役:津田 裕大
- - 事業内容:サプライチェーン管理サービス「Resilire」の企画・開発・運営・販売
- - 設立:2018年9月
- - 本社所在地:東京都港区海岸1-7-1 東京ポートシティ竹芝 10F
- - 企業URL:Resilire公式サイト
以上の取り組みにより、第一三共ヘルスケアは今後も医薬品の安定供給に向けた努力を続けていくことが予想されます。