トプコンメディカルジャパン、AIポータル導入で保守業務を大幅効率化

トプコンメディカルジャパン、AIポータル導入で業務革命

新たな時代の幕開け

製造業におけるAIやIoT技術の導入が進む中、株式会社トプコンメディカルジャパンが株式会社オプティムの製造業向けAIポータル「OPTiM Hardware My Portal」を導入しました。この施策により、眼底検査機器の保守業務が大きく進化を遂げ、現地出張業務の約80％を削減することに成功したのです。

保守業務の現状と課題

これまで、トプコンメディカルジャパンは全国の医療機関に設置された眼底検査機器に対して、トラブル対応のために必要なログ取得や原因調査を現地で行っていました。しかし、往復8時間かかる場合もあり、医療機関の厳しいセキュリティ要件により院内ネットワークへの外部接続が制限されているため、遠隔での対応が難しいという課題も抱えていました。

「OPTiM Hardware My Portal」の革新

「OPTiM Hardware My Portal」は、これらの課題を解決するために設計されています。大きな特長は、院内ネットワークに干渉しない独立した通信経路を確保している点です。独自のIoT端末とキャリアSIMを使用し、医療機器の本体に直接アプリケーションをインストールせず、専用ルーターを通じてキャリア通信網にアクセスします。これにより、医療機器としての承認要件を維持しつつ、遠隔保守が可能になりました。

大幅なコスト削減と効率化

導入後、現地出張業務の大幅な削減が実現したことで、人件費や交通費の削減も達成しました。移動時間が減少した結果、営業担当者は本来の営業活動に集中できる環境が整い、業務全体の効率が向上したのです。さらに、トラブル解決時間も短縮され、医療機関での機器ダウンタイムを最小限に抑えることができます。

全国展開の展望

トプコンメディカルジャパンはこの成功を受けて、今後全国2000拠点以上への展開を計画しています。また、将来的にはソフトウェアの遠隔バージョンアップを実現し、有償保守サービスとして新たな価値の提供を目指しているとのことです。

担当者の声

トプコンメディカルジャパンの担当者は、「保守業務の効率化とコスト削減が最優先でしたが、実際に導入した結果、リモートでの対応が可能になり、導入前に比べて多くのトラブルが早期に解決できるようになっています」とコメントしています。

株式会社オプティムの担当者も、「トプコンメディカルジャパン様は医療機器業界における遠隔保守の先進的な取り組みに挑戦されており、他の医療機器メーカー様への良い示唆になればと思っています」と述べており、今後の業界全体の進展が期待されます。