KnowBe4が日本で新たな挑戦
急成長を続ける米国ユニコーン企業であるKnowBe4が、日本法人を設立しました。これに伴い、日本代表マネージングディレクターには、ITおよびセキュリティ業界のエキスパート、根岸正人が就任しました。日本オフィスは、千代田区大手町フィナンシャルシティグランキューブ3Fに開設されており、電話番号は03-4588-6733、公式ウェブサイトは
こちらです。
サイバーセキュリティの新たな時代
KnowBe4は、セキュリティ意識を向上させるためのトレーニングプラットフォームを提供しており、特に近年、東京2020オリンピック・パラリンピックを控えて、フィッシング攻撃が急増している日本において、その重要性が増しています。日本企業の海外支店も標的となるビジネスメール詐欺(BEC)が多発しており、それに対抗するための意識改革が急務とされています。
根岸マネージングディレクターは、「スピアフィッシング攻撃による被害の成功率は91%に上る」と述べ、企業は人を標的にしたサイバー攻撃から守るためのトレーニングを重視すべきだと強調します。日本法人の設立を契機に、日本語対応を進め、全従業員に向けた多言語プラットフォームの普及を目指す考えです。これにより、日本企業の従業員一人ひとりが「Human Firewall」として機能し、セキュリティ文化を根付かせるための取り組みが進められます。
日本市場に向けた戦略
米国本社のCEO、ストゥ・シャワーマンも日本市場に対して興味深いコメントを発表しています。「日本市場は独特で、企業向けソフトウェア市場は英国を上回る規模を持っているが、セキュリティ教育やフィッシング攻撃のシミュレーションを行う企業は限られている」と指摘。KnowBe4は、そのニーズに応えるべく、クラウドサービス事業に特化して展開しています。
セキュリティ意識向上トレーニングの効果
KnowBe4のトレーニングは、フィッシングシミュレーションやセキュリティ分析を組み合わせた統合プラットフォームを提供しています。これにより、企業は従業員のセキュリティ意識を高め、ランサムウェアやCEO詐欺などのリスクから組織を守るサポートを受けられます。また、著名なサイバーセキュリティのスペシャリストであるケビン・ミトニックがCHOとして参画しており、トレーニングプログラムにハッカーの視点が反映されています。
2020年1月時点で、世界中で3万社以上がKnowBe4を導入し、企業防御の最後の防御線として「人」を活用しています。これにより、KnowBe4はセキュリティ意識向上のマーケットリーダーとしての地位を確立し、ガートナーのマジッククアドラントにおいてもリーダーとして認定されているのです。
結論
KnowBe4の日本法人設立は、日本の企業にとって大きな意義を持つ出来事です。サイバー攻撃が増加する中で、セキュリティ意識の向上は必須であり、KnowBe4の新しい取り組みにより、日本市場における情報セキュリティ対策が強化されることが期待されます。今後の日本法人の活動に注目が集まっています。