Teradata、Google Cloudで連携
2024-06-27 16:13:00
テラデータ、Google CloudでTeradata VantageCloud Lakeを提供開始 - AI活用を加速する統合ソリューション
テラデータ、Google CloudでTeradata VantageCloud Lakeを提供開始 - AI活用を加速する統合ソリューション
テラデータは、自社のクラウドネイティブなデータ分析基盤「Teradata VantageCloud Lake」をGoogle Cloudで提供開始することを発表しました。この統合により、両社の強みを生かした高度な機能と拡張性、最新のテクノロジーを企業に提供し、AIを活用したビジネス変革を加速させます。
Teradata VantageCloud Lakeは、AI向けの最も包括的な機能を搭載するクラウドネイティブなデータ分析基盤です。搭載する高度な分析機能「ClearScape Analytics」は、クラウドエコシステム全体のエンドツーエンドでAIを含む高度な分析サポートを提供できるよう設計されています。今回のGoogle Cloudとの統合では、Googleの最新AIテクノロジー「Vertex AI」や「Geminiモデル」とのシームレスな連携を実現し、予測AIや生成AIなど様々なタイプのAIプロジェクトを強力にサポートします。
Google CloudのAI技術とTeradata VantageCloud Lakeの統合によるメリット
今回の統合によって、企業は以下のようなメリットを得られます。
AI/MLプロジェクトの加速: Vertex AIとClearScape Analyticsの統合により、AI/MLパイプラインをエンドツーエンドで展開するための強力な分析機能を提供します。データサイエンスツールに関わらず、VantageCloud Lakeの膨大なデータに容易にアクセスし、複雑なアナリティクスやAI/MLプロジェクトを実行できます。
信頼性の高いAIモデルの迅速な本番環境導入: 高度なモデルを高い信頼性を確保しつつ迅速に本番環境に導入することで、早期にビジネス価値を獲得し、AI/MLへの投資効果を最大化できます。
生成AIのビジネス活用: Geminiモデルを組み込んだAPIとClearScape AnalyticsのオープンAPIを統合することで、テキスト、音声、画像、動画、コードなど、あらゆるデータを活用した生成AIのユースケースを作成できます。
顧客クレーム分析の高度化: Teradataが提供するCustomer Complaint Analyzer(顧客クレーム分析)は、Geminiモデルを使用して、顧客からの苦情に関する、より効果的かつ包括的な分析結果を提供します。テキストのみに基づく従来の手法だけでなく、音声等による顧客クレームデータを自動的に分類、分析し、インサイトを提供することで、顧客ロイヤルティ向上に貢献します。
AI活用の課題克服とビジネス価値創造への貢献
多くの企業がAIプロジェクトの実行において、本番稼動に至らない、または膨大な時間とリソースを必要とするなどの課題に直面しています。また、AIを企業全体で活用する場合、知的財産の管理と監視の課題も存在します。
テラデータは、Google Cloudとの統合を通じて、これらの課題を克服し、企業が信頼性の高いAIをコスト効率よく拡張するための適切なテクノロジーとパートナーを提供します。
両社からのコメント
Google Cloudのマイグレーション、ISV、マーケットプレイス担当バイスプレジデントStephen Orban氏は、「Teradataとのパートナーシップを拡大することで、Google Cloudの生成AIのテクノロジーがTeradata VantageCloud Lakeにもたらされ、両社の顧客は新たなレベルのイノベーションと効率性を発揮できるようになります。」と述べています。
Teradataの最高製品責任者Hillary Ashton氏は、「あらゆる業界の企業がAIに大きなビジネス上の可能性を感じています。AIのメリットを実現するには、最新のクラウド分析と信頼できるデータ基盤が必要です。Google Cloudとの協業拡大は、AIを活用したビジネス戦略の成功と責任ある実行を支援するという両社のコミットメントを反映したものです。」と述べています。
まとめ
Teradata VantageCloud Lake on Google Cloudは、ClearScape AnalyticsとGoogle CloudのAIテクノロジーのシームレスな統合により、企業がAIプロジェクトを推進するための課題を解決し、大きなチャンスをつかみ、信頼できるAIで大きなビジネス価値を獲得できるように設計されています。