青森で開催された消費生活大学講座
2023年7月24日、青森県で「令和7年度 消費生活大学講座」が開催され、一般社団法人NTSセーフティ家計総合研究所から講師が派遣されました。この講座は青森県消費生活センター主催で行われ、青森県民を対象として実施されました。講師にはカウンセリングセンター長の有田宏美氏が登壇し、講演テーマは「生活防衛のための金融リテラシー~人生100年時代を生き抜く力を身につけよう~」となっています。
講演内容の概要
有田講師は、人生100年時代を生き抜くために重要な生活防衛の知識として、以下の4つのポイントを強調しました:
1.
正しい金融リテラシーを身に付けよう(お金を守る)
精神的な安定を図るためには、まず自分自身の金融知識を高めることが極めて重要です。これにより、詐欺や不正アクセスから自分のお金を守る力が養われます。
2.
家計の現状を把握し、必要なお金を見極める(家計を管理する)
現在の家計状況を理解することで、今後の資金計画を立てる基盤を作ります。要は、「見える化」をすることがポイントです。
3.
お金に働いてもらう方法(運用する)
お金はただ使って終わりではありません。投資や資産運用を通じて、お金をさらに増やす方法を考えなくてはなりません。
4.
人とのつながりを大切にしよう
人間関係は生活防衛において非常に重要な要素。周囲との信頼関係が将来的な支えとなるのです。
講演の進行
講演は2部構成で行われ、前半では消費者クイズを通じて特殊詐欺やSNS投資詐欺、ロマンス詐欺などの手法とその対処法について説明されました。これにより、受講者自身が詐欺に遭わないための知識を深める助けとなりました。
後半では、人生に必要なお金を把握するための方法として、バランスシートを使った資産の棚卸しや家計の基本的な整理について説明が行われました。
シニア世代への注意
特にシニア世代では、相談事例が紹介されました。事例1は、定年後の収入減少に適応できず、リボ払いの落とし穴に陥った方の話。事例2では、年金収入のみになったのに息子への生活費支援を続け、負担が増えた事例が挙げられました。このように、生活習慣の見直しが必要とされることが強調されました。
講演の最後には、「人生の本当の財産は信頼の貯金」とし、感謝の心を持つことの大切さが伝えられました。
受講者の皆様は真剣な表情で講演を聞いており、個人の生活防衛に向けた意識の向上を図ることができたと思います。
講演・取材の依頼について
今後、講演や取材の依頼がある場合には、一般社団法人NTSセーフティ家計総合研究所の事務局に問い合わせを行なってください。公式ウェブサイトにはお問い合わせフォームも用意されています。
電話: 03-6459-4770
ウェブサイト:
NTSセーフティ家計総合研究所
以上のように、青森県で行われた消費生活大学講座は、地域の皆様の生活支援に大きく寄与していることが伝わってきました。金融リテラシーの重要性を改めて認識させる機会となったことでしょう。