新クルーズ船「MITSUI OCEAN FUJI」がついに就航
商船三井グループが手掛ける「MITSUI OCEAN FUJI」の就航を祝う特別イベントが、2024年12月7日に東京国際クルーズターミナルで行われました。この新しい船は、クルーズ業界に新たな風を吹き込む存在として注目されています。
命名式典のハイライト
イベントでの最大の見所は、華道家元池坊の次期家元である池坊専好氏による船の命名式でした。式典は船内の「オーシャンステージ」で開催され、商船三井クルーズ社長の向井恒道氏と初代船長キム・ロジャー・カールソン氏が登壇。安全な航海と乗客の幸せを願う熱いスピーチが交わされました。
池坊専好氏は『この船が、美しい日本と世界を巡り、心を繋いで、安全に航海することを願います』と述べ、「三井オーシャンフジ」と命名。さらに、伝統的なお酒のボトル割が行われ、船の安全を願う一方で、日本の文化を象徴する儀式ともなりました。
日本の美を感じるいけばな
また、式典では池坊青年部代表の池坊専宗氏が生けた“いけばな”がステージを魅力的に演出しました。自然の美しさを活かしたこのいけばなは、三井オーシャンフジがこれから寄港する様々な土地の文化や人々とのつながりを大切にする姿勢を示しました。これにより、式典は一層華やかさを増しました。
クルーズ事業の展望
商船三井グループは、経営計画「BLUE ACTION 2035」を掲げ、クルーズ事業を安定した収益を継続できる非海運型ビジネスの一環として位置付けています。この新しい船の投入により、クルーズ事業がさらなる発展を遂げることが期待されています。
将来的には、三井オーシャンフジに商船三井クルーズから新たな船も加わる計画があり、クルーズ業界での存在感を一層強めていく方針です。
池坊 専好氏のプロフィール
池坊専好氏は、室町時代にその理念を確立した華道家元池坊の次期家元として知られています。2015年に専好を襲名し、京都の紫雲山頂法寺で副住職を務めています。彼女は、多彩な活動を行いながら、日本の伝統文化を発信し続けています。特に、災害慰霊や人々の平和への願いを込めた献華活動は、多くの人々から感謝されています。
最後に
三井オーシャンフジの就航イベントは、日本の伝統、美、そしてクルーズ旅の未来が融合する特別な瞬間を提供しました。新しい船がこれから日本各地を巡り、多くの人々との新たな出会いを作り出すことを期待しています。