キャンサーバルーン試み
2019-02-27 17:01:23
「キャンサーバルーン」で乳がんの早期発見を促す新たな試み
「キャンサーバルーン」で乳がんの早期発見を促す新たな試み
日本国内では、乳がんの罹患率が年々増加しており、年間で約7.6万人の女性がこの病気にかかり、約1.4万人が命を落としています。この現状を受けて、乳がんの早期発見・早期治療の重要性が叫ばれていますが、国民の間でその認知度はまだまだ低いのが実情です。特に、「セルフチェックを行ったことがない」女性や、「セルフチェックの方法を知らない」女性の存在は大きな課題となっています。
乳がん検診の重要性
乳がんは、身体表面に近い部位に発生することから、患者自身が気づきやすいがんでもあります。しかし、忙しい生活の中で自らの健康に対する意識が薄れてしまうことが多いのも事実です。そうした中、「キャンサーバルーン」の開発が、乳がんの早期発見を促すための新たなアプローチとして注目されています。
キャンサーバルーンとは?
このプロジェクトは、乳がんのセルフチェックを行ったことがない人を対象に、風船を使ったアイデアを形にしたものです。風船は乳房を象徴しており、これを使って家族や友人と一緒にコミュニケーションが生まれることを目指しています。具体的には、風船を膨らませ、そこにお菓子やメッセージカードを入れてプレゼントする形式です。子どもから母へ、または夫から妻へと、乳がんについて話しやすくなることでしょう。
これを実現したのは、横浜市立大学のコミュニケーション・デザイン・センター(YCY-CDC)です。彼らは医療というテーマを「他人ごと」から「自分ごと」に変えることを目的に活動しており、特別教授の武部貴則氏のもと、医療に関する様々なアプローチを模索しています。
武部特別教授のコメント
「がん」という言葉は、多くの人に恐怖感と不安を与えるものです。今回の企画を通じて、乳がんを当事者だけに考えさせるのではなく、家族や友人と共に向き合い、支え合う文化が生まれればと願っています。様々なコミュニケーションの機会を提供し、乳がん検診を自分ごととして捉えてもらえれば嬉しいです。
自己触診のためのデザイン
「キャンサーバルーン」は単なる風船ではありません。風船の模様には自己触診の際の手の動きを象徴するデザインが施されています。これにより、風船を触ることを通じて、自然と乳がんのセルフチェック方法を学べるという工夫がされています。さらに、横浜のピンクリボンかながわが監修を行い、より実用的な情報が得られるようになっています。
プレゼントとしての魅力
ギフトキットとして提供される「キャンサーバルーン」には、風船のほかに、リーフレットやメッセージカードも含まれています。風船を膨らませた後、お菓子を中に入れてプレゼントすることで、受け取った人も特別な体験を楽しむことができます。ホワイトデーなどのイベントにもぴったりで、贈る側の気持ちを伝える手段としても活用できるでしょう。
配布場所
この「キャンサーバルーン」は、横浜市乳がん連携病院主催のイベント「ももいろパーク」で配布される予定です。日時は3月3日(日)11:00から15:00、場所はクイーンズスクエア横浜のクイーンズサークルです。配布数量は1,000個を予定しており、早めに来場することをおすすめします。
まとめ
「キャンサーバルーン」は、乳がんのセルフチェックをより身近に感じてもらうための新たな試みです。家族や友人と一緒に楽しみながら健康について考えるきっかけを提供し、乳がんに対する意識を高める手助けになればと願っています。ぜひ、イベントに足を運び、このユニークなプロジェクトを体験してください。
会社情報
- 会社名
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横浜市
- 住所
- 横浜市中区本町6丁目50番地の10
- 電話番号
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