第92回毎日広告デザイン賞の結果発表
毎日新聞社の主催する第92回毎日広告デザイン賞が開催され、その審査結果が3日に発表されました。特に注目されたのは、「一般公募・広告主課題の部」での最高賞が、森岡日菜子さん(ADKクリエイティブ・ワン)、田村波瑠子さん、太田亘九さん(ADKマーケティング・ソリューションズ)による作品に決まったことです。彼らは「公園の未来」という課題に基づき、30段カラーの2点シリーズを制作しました。
また、「広告主参加作品の部」では、東急不動産が最高賞に輝きました。その作品は「見逃し新聞配信、シジュウカラ営巣REPLAY!」というもので、自然環境と都市生活の共生をテーマにしています。審査員からは、「シジュウカラの営巣の様子を4面にわたる連続写真で採用したことが、シンプルながらも強いメッセージ性を持っている」と評価されました。
入賞作品は全28作品で、詳細は毎日広告デザイン賞の公式サイトで確認できます。表彰式は2024年4月18日に東京都文京区のホテル椿山荘東京で開催される予定です。
審査会の進行
最終審査会は2024年2月4日に毎日新聞東京本社で行われ、「一般公募・広告主課題の部」には716点の応募があり、その中から13点が入賞を果たしました。特に経済産業大臣賞状、賞牌、賞金100万円が贈呈される最高賞については、高度な創造性と表現力が求められます。
審査員の大貫卓也氏は、「自由な想像力を呼び起こす作品であり、多くの人々に深く考えさせる内容である」と評価しました。
表彰とその他の入賞者
最高賞を受賞した作品には、賞金100万円とともに、毎日新聞社賞状が授与されます。入賞者は一般公募・広告主課題の部、広告主参加作品の部を通じて多様な作品を提供しました。一般公募部門では優秀賞や奨励賞、学生賞などが設けられ、創作活動を盛り上げています。
特に注目される学生作品も多く、若い才能が輝く場としても位置付けられています。例えば、金沢美術工芸大学の岡﨑一葉さんは、「カーボンニュートラル配送の『宅急便』」というテーマで作品を応募しました。
このように、毎日広告デザイン賞は多くのクリエイターにチャンスを提供するだけでなく、私たちの日常生活に新たな視点をもたらす素晴らしい作品の発展を促進しています。毎年のこのイベントを通じて広告デザインの新しい潮流が生まれ続けることを期待します。