01BoosterとJETROが連携し進める新プログラム
株式会社ゼロワンブースター(01Booster)は、日本貿易振興機構(JETRO)との共同で、海外スタートアップの日本市場進出を支援する「Japan Entry Acceleration Program 2025」を開始します。これは、日本に新しい価値をもたらすスタートアップに焦点を当てたプログラムで、特に再生医療と脱炭素分野に重点を置いています。
プログラムの背景
JETROは、20年以上にわたり外国企業の日本進出を支援してきました。これまで、様々な業界でイノベーションを生み出すための基盤を築き、地域経済を活性化するために政府、自治体、大学、研究機関などと協力してきました。特に、脱炭素、ライフサイエンス、及び半導体・マイクロエレクトロニクスを戦略領域として位置づけ、積極的な誘致活動を行っています。
この新たな試みとして、JETROはシームレスな国際協業を促進する「J-Bridge」に基づくアクセラレーションプログラムを設けています。海外のスタートアップに対し、日本における事業展開を目指す機会を提供し、実際の協業を通じた市場参入を支援します。
プログラムの構成
「Japan Entry Acceleration Program 2025」では、以下の2つの領域に分かれたプログラムが用意されています。
1. 再生医療分野
再生医療に関するスタートアップは、日本国内のCDMO(製造受託機関)やCRO(医薬品開発業務受託機関)との連携を通じて、創薬開発を進める意向のある企業を対象とします。5社程度のスタートアップが選ばれ、日本市場へ進出するための具体的なステップを追求します。
2. 脱炭素分野
こちらの分野では、日本企業との連携・協業への意欲を示し、特定の課題に対するソリューションを提供できると判断されたスタートアップを尋ねます。こちらも5社程度を選定し、実際の実証実験(PoC)を通じて市場参入を目指します。
脱炭素分野の参加企業
脱炭素分野においては、参加企業として以下のような大手が名を連ねています。
- - ENEOS Xplora株式会社: 国内外でのエネルギー開発を行い、未来の持続可能な社会の実現に向けてカーボンニュートラルを目指す企業。
- - 株式会社IHI: エネルギー・資源・環境事業に加え、社会基盤や航空・宇宙分野の技術開発を進めるグローバルな総合重工業メーカー。
- - 栗田工業株式会社: 水処理分野で高い技術力を有し、環境と水の課題解決に多方面からアプローチする企業。
- - 日本特殊陶業株式会社: セラミックスの製造・販売に強みを持ち、モビリティや半導体産業での社会課題解決に寄与する企業。
プログラムのスケジュール
今後のプログラムの流れとしては、2025年9月8日から10月31日まで再生医療分野のスタートアップを募集し、10月1日から31日まで脱炭素分野のスタートアップを募ります。その後、書類審査や面談が行われ、プログラムは2025年9月から2026年3月まで実施されます。最終的には2026年2月にDemo Dayを開催し、各スタートアップの成果を発表します。
まとめ
01BoosterとJETROによる「Japan Entry Acceleration Program 2025」は、海外スタートアップに革新的な機会を提供し、日本市場への参入を支援する重要な事業です。再生医療と脱炭素に関心がある企業は、このプログラムに注目し、参加を検討してほしいものです。新たな市場開拓を目指すこの取り組みに期待が寄せられます。