アズビルの新しい取り組み
アズビル株式会社は、日本子会社及び中国現地法人向けに、株式会社マルチブックが提供するグローバルクラウドERP「multibook」を導入しました。この取り組みは、IFRS第16号の要件に応じた会計処理の効率化を目指したものです。
アズビルの役割と背景
創業から116年の歴史を持つアズビルは、多様なオートメーション機器を扱う企業で、ビルから工場、ライフラインに至るまで広範な分野で受注をしています。特に「人を中心としたオートメーション」の理念の下、多様な社会課題にも取り組む姿勢が評価されています。今回の「multibook」導入は、特にリース契約に関連する複雑な会計業務を軽減しつつ、精度を保つことが重要でした。
IFRS第16号の課題
IFRS第16号では、リース契約を資産として計上し、国内外からの情報収集、連結パッケージの作成、連結システムへの登録などのプロセスを効率化する必要があります。しかし、従来の表計算ソフトを用いた手作業では、膨大な工数がかかるだけでなく、ヒューマンエラーのリスクも伴います。
導入された「multibook」の機能
新たに導入された「multibook」では、各地からの新規契約、更新、解約などの情報を一元管理できるように設計されています。また、連結修正仕訳や注記情報も迅速に作成可能であり、連結システムへの適用もスムーズです。さらに、一部の業務をアウトソーシングすることで、現場のスタッフはデータの確認や分析に集中できる環境が整いました。これは、IFRS第16号への対応をより安定したものにし、業務の効率化を実現しています。
今後の展望
アズビルは、2027年に強制適用が予定されている新リース会計基準への対応を視野に、引き続き「multibook」とアウトソーシングサービスを駆使して、リース資産管理の高度化を進めていく方針です。この取り組みが進むことで、会計処理の透明性や効率性がどう改善されていくのか、今後の動向が注目されます。
マルチブック 統合管理の利点
「multibook」は、12カ国語、複数の通貨や帳簿に対応しており、全世界の拠点をシームレスに統合する機能が魅力です。多様な業種に適応可能なこのシステムが、アズビルのような大企業のニーズに合致していることは、強力な競争力を保つ上で非常に重要です。今後もアズビルが提供する先進的なサービスに期待が持たれます。