亀田医療情報とウォルターズ・クルワーが進める電子カルテの最前線

亀田医療情報とウォルターズ・クルワーが進める電子カルテの最前線



現在、日本の医療現場は変革を迎えており、その中心に位置するのが電子カルテです。亀田医療情報株式会社は、電子カルテの開発と提供を1995年より行い、医療機関における業務の効率化と質の向上に寄与しています。この度、同社は株式会社ウォルターズ・クルワー・ヘルス・ジャパンとの連携を発表し、最新の臨床意思決定支援リソースであるUpToDateとLexicompを電子カルテblancに統合することを発表しました。

## 電子カルテの重要性

厚生労働省による調査によれば、全国の一般病院の約46.7%が電子カルテを導入しています。これは、医療機関の基盤業務システムとしての位置づけが強まっていることを示しています。しかし、多くの電子カルテは施設内ネットワークに依存しているため、院外での活用や他システムとの連携が難しいのが現実です。

こうした現状に対して、亀田医療情報株式会社の提供するクラウドベースの電子カルテ「blanc」は、どこからでもアクセス可能な利便性を提供し、医療現場のニーズに柔軟に対応します。遠隔診療や在宅医療の需要が高まる現在、クラウドサービスはその重要性を増しています。

## UpToDateおよびLexicompの導入

医療従事者は、blancに統合されたUpToDateとLexicompを利用することで、専門の医療情報に簡単にアクセスできるようになります。具体的には、blancのインターフェースからUpToDateに含まれる12,000以上の臨床トピックを検索し、迅速に現場の疑問を解消できます。これにより、患者の診療において必要な情報を一元管理できるため、医療の質向上に寄与します。

また、Lexicompを活用することで、小児・新生児、高齢者、妊婦などの特定の患者に対する投薬情報が即座に手に入るため、薬剤師のより高度な関与を促進します。これらの情報が電子カルテに直接組み込まれることで、医療チーム全体の協力が強化されます。

## 更なる進化を遂げる医療情報

亀田医療情報株式会社の代表取締役社長、亀田俊光氏は「ウォルターズ・クルワーとの協業を通じて、医療の質向上に向けた取り組みを強化できることを期待しています」とコメントしています。また、ウォルターズ・クルワー・ヘルスの藤堂正憲氏も、電子カルテにエビデンスに基づく医療情報を加えることで業務の効率化を図りたいと語ります。

## まとめ

今回の連携により、亀田医療情報株式会社は電子カルテの機能をさらに強化し、より高品質な医療サービスの提供に向けて一歩を踏み出しました。医療従事者が必要とする情報を迅速に取得できるこの新たな診療環境は、今後の日本の医療における重要な進展として、大いに期待されます。

会社情報

会社名
株式会社ウォルターズ・クルワー・ヘルス・ジャパン
住所
東京都港区三田1-3-31フォーキャスト三田5F
電話番号
03-5427-1930

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