寒い時期における犬と猫の体調管理
ペットメディカルサポート株式会社の提供するペット保険「PS保険」が、全国の犬と猫の飼い主を対象にした寒さ対策に関する調査を行いました。結果から、犬と猫での寒さへの反応や飼い主の対応に大きな違いが見えてきました。
調査概要
この調査は、全国から20代から60代の犬と猫の飼い主1,587人を対象にオンラインで実施され、400名からの回答が集まりました。わずか1日で集計された結果は、飼い主が愛犬や愛猫の寒さ対策についてどのような意識を持っているのかを示すもので、重要な知見を提供しています。具体的な結果を見ていきましょう。
愛犬と愛猫の寒がるサイン
調査結果によれば、寒さを感じるサインには犬と猫で共通点も多く見られました。犬の場合は、最も多く見られたサインは「体を丸める」で67.5%。続いて「震える」が60%を占め、「毛布に潜り込む」という行動も46.5%の飼い主から報告されています。猫の場合も同様に、身体を丸めることが68.5%で最も多く、毛布に入り込む行動が57.5%と続いています。
室内の寒さ対策
寒い時期における室内の対応策では、犬の飼い主は「布団や毛布」(72.5%)を使う傾向が強いことがわかりました。また、エアコンでは45.5%、ヒーターや電気カーペットの使用も40.5%でした。一方で、猫の飼い主も布団や毛布を使用するものの、ヒーターや電気カーペットが46.0%と高い利用率を示し、局所的な温まり方が多く見られます。「こたつ」の利用は38.0%と特に目立っています。これは、猫が好む暖かいスペースの一つです。
外出時の寒さ対策
犬の飼い主の間では、寒い外出時に「暖かい時間帯に外出」が43.5%と最多ですが、猫の飼い主はそのほとんどが「外出しない」との回答でした。犬の飼い主はコートやセーター、日陰の回避など、外の寒さに対応するいくつかの方法を実践しています。猫は基本的に外出が少なく、特別な対策は限定的です。
体調管理へのアプローチ
体調管理の観点では、犬の飼い主が「暖かい衣類を着せる」といった寒さ対策をしていることが33%と、特に意識的に行動していることが示されています。猫の飼い主は44%が「特別なケアはしない」と回答し、犬の飼い主に比べて控えめなアプローチが見られました。犬の場合、栄養価の高い食事や定期的な獣医師の相談を行う飼い主が多く、猫の飼い主も同様に食事には注意を払うとしていますが、全体的には消極的な結果となっています。
運動不足への対策
運動不足対策については、犬の飼い主が積極的に「おもちゃで遊ぶ」対策を取る一方で、猫も同様の対策が見られるものの、全体的には犬の飼い主の方が高い関与を示しています。
まとめ
この調査から、犬と猫の飼い主が行う寒さ対策には顕著な違いが見られました。犬は外出の機会が多く、体系的な寒さ対策が多いのに対し、猫は主に室内でのケアに特化しています。こうした飼い主の意識と行動から、ペットの健康を維持するための新たな視点が生まれることでしょう。
愛犬や愛猫が寒さに負けないよう、正しい知識を持ち、実践していくことがますます重要になっています。必要に応じて専門家に相談することも、ペットの健康管理にとっては欠かせない要素の日々のケアに役立ちます。