富岳クラウド提携
2021-12-27 10:00:09

富岳クラウドプラットフォーム実現へ、リケンとRescaleが提携

富岳クラウドプラットフォームに向けた新たな提携



日本が誇るスーパーコンピュータ「富岳」の利便性向上に向けて、理化学研究所(理研)とRescaleが共同で研究プロジェクトを立ち上げた。このプロジェクトは、2021年1月に実施が決定され、両者が協力して「富岳」を通じたインテリジェントコンピューティングサービスの実現を目指すものである。

「富岳」は文部科学省の主導する高性能計算インフラ(HPCI)の中心的存在であり、理研と富士通が共同開発したスーパーコンピュータだ。2021年3月から本運用が開始されたこのシステムは、Society 5.0を目指した新たな利用分野の拡大を実現することを目指している。これに伴い、ソフトウェアの改良や操作性の向上が重要な課題とされており、理研は2019年度から「富岳クラウドプラットフォーム」の試行運用を行ってきている。

プロジェクトの背景と目的



理研は「富岳」の運用ノウハウを生かし、Rescaleが持つクラウドHPC技術を組み合わせることで、革新的な利便性を提供することを狙っている。具体的には、ユーザーが「富岳」の計算リソースをクラウド上で簡単に利用できるサービスを提供することで、研究開発のプロセスをより効率的で柔軟なものにする計画だ。

Rescaleは、シミュレーションソフトウェアと高性能コンピューティング(HPC)ソリューションの分野で国際的に知られる企業であり、その日本法人がRescale Japan株式会社である。サンフランシスコに本社を置き、航空宇宙、自動車、生命科学、エネルギーなど、様々な分野の大手企業が彼らのサービスを利用している。

クラウドプラットフォームの活用



このプロジェクトが実現すれば、より簡単に、そして効率的に「富岳」の持つ計算資源を利用することができるようになる。また、研究者や開発者にとって「富岳」をアクセス可能なクラウド環境に置くことで、より多くの分野における研究開発への新たな可能性を広げることが期待されている。

まとめ



「富岳クラウドプラットフォーム」の共同研究プロジェクトは、最先端のスーパーコンピュータの利活用を飛躍的に向上させる新しい試みである。今後、理研とRescaleの協力によって、計算資源をより身近に感じられる未来が待ち受けている。研究開発の現場が抱える課題をクリアし、次世代のイノベーションを生み出すための鍵となるこのプロジェクトから目が離せない。

会社情報

会社名
Rescale Japan株式会社
住所
東京都千代田区大手町1-6-1大手町ビル6階
電話番号
03-6427-2800

関連リンク

サードペディア百科事典: 理化学研究所 富岳クラウド Rescale

Wiki3: 理化学研究所 富岳クラウド Rescale

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。