進学ブランド力調査2024
2024-07-31 13:38:10

2024年の進学ブランド力調査が示す高校生の大学選びの傾向

リクルートが運営する進学総研が毎年実施している「進学ブランド力調査」は、高校生の大学選びにおける傾向を浮き彫りにしています。2024年度の調査結果が発表され、特に注目すべきは全国を7つのエリアに分けた志願校のランキングです。これにより各地域における大学への人気がどのように変化しているのかが明らかになりました。

調査結果によると、関東甲信越、東海北陸、関西、九州沖縄の4つのエリアでは私立大学が最も志願されている大学として名を連ね、特にアクセスが良好な大規模総合大学が多くの学生から支持を集めています。これとは対照的に、北海道、東北、中四国のエリアでは、国立大学が人気を博しており、地域によって異なる傾向が見られます。

大規模総合大学が支持される理由は、文系・理系の多様な学部を持ち、入学定員が3,000名以上というアクセスの良さです。これは、高校生が学びたい内容や将来のキャリアを考慮した結果とも言えるでしょう。このように、志望校選定において、学びの内容だけでなく、どれだけ豊かなキャンパスライフを過ごせるかも大きな選択基準となっていることが伺えます。

また、2024年度の調査はコロナウイルスの影響が緩和された後の初めての調査でもあり、授業や課外活動に参加する際にキャンパスに実際に通う機会が増えたことも影響を与えていると考えられます。高校生たちは大学生活を実際に体験することで、より具体的なイメージを持つようになっているのかもしれません。

エリアごとの特性も興味深いもので、関東甲信越や関西エリアでは、エリア内の大学がランキングの上位を占める傾向が見られます。一方で、東北や中四国エリアでは、他エリアの大学がランクインするケースが多く、志望校選択の幅が広がっていることが示唆されています。このことは、全国的に見ても高校生の価値観が多様化し、選択肢が増えてきていることを意味しているのかもしれません。

この調査結果を参考に、今後の大学選びにおいてはますます多様性が求められる時代が訪れることでしょう。各大学は、高校生のニーズに応えるための取り組みが必要不可欠です。志望校選定における重要なポイントは、学びたい内容や充実した学生生活だけでなく、都市部でのアクセスの良さや様々な経験が含まれていることとなるでしょう。これからの進学進路を考える高校生にとって、進学ブランド力調査の結果が一助となることを願っています。

この調査は引き続き高校生の進学意欲と大学選びの変化を追い続け、今後も大きな話題となることでしょう。特に関心のある方は、調査データの引用も可能ですので、興味のある方はリクルート進学総研へのお問い合わせをおすすめします。


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東京都千代田区丸の内1-9-2グラントウキョウサウスタワー
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