出雲神話フォーラム2025が伝える「クシナダヒメ」の新たな魅力

出雲神話フォーラム2025のアーカイブ動画公開



2025年3月に行われた出雲神話フォーラム2025「出雲は何を生み出したのか」のアーカイブ動画が、6月15日に公開されました。本フォーラムでは、島根県立大学の地域文化学科に所属する4年生の学生たちが「アートで表現するクシナダヒメ」というテーマで発表を行い、その内容は非常に印象的なものでした。

クシナダヒメの歴史的変遷


この動画では、八岐大蛇神話に登場するクシナダヒメが、どのように後世の美術作品に描かれてきたのかを探ります。学生たちは、時代の流れと共に女性の役割や社会観がどのように変化したのかに着目し、クシナダヒメの多様な姿を考察しました。彼女は神話の中ではスサノヲによって守られる存在として描かれていますが、現代では勇ましい姿が描かれるようになり、女性像の変化が如実に現れています。

生成AIによるクシナダヒメの表現


さらに、生成AIが描くクシナダヒメの試みも紹介され、伝統的なイメージと現代技術の融合が如何に新たなアートを生み出しているかを示しています。このような取り組みは、神話の新たな解釈を生むだけでなく、アートの可能性を広げる一助となるでしょう。

創作神楽「稲田姫」の初上演


動画の中には、ゼミ生が共同制作した創作神楽『稲田姫』の初上演の模様も含まれています。この神楽では、稲田姫が勇敢に鬼と戦う姿が力強く表現されており、観客を魅了しました。特に注目すべきは、彼女が奥出雲の玉鋼で鍛えた剣を手にすることです。これは、戦う女性像の新たな提案とともに、伝統と革新が融合した表現と言えます。

学生の感想とメッセージ


参加した学生たちのコメントからも、彼女たちの熱意や想いが伝わってきます。「神話の中でのクシナダヒメの変化は、時代や地域のバックグラウンドに密接に関連していると感じた。」との声や、「自ら立ち向かう稲田姫の姿が印象的で、物語に引き込まれた。物語を通じて、女性の役割の変遷を感じることができた。」という感想が寄せられ、彼女たちの学びや気づきが強調されています。

ぜひ動画をご覧ください


このアーカイブ動画では、神楽の舞台裏や、演者へのインタビューなども収められており、非常に充実した内容になっています。出雲神話の奥深さを体験できるこの機会を、ぜひお見逃しなく。人気の神話がどのようにアートや文化に影響を与えてきたのか、そしてその魅力を新たに発見できるかもしれません。

動画視聴はこちらから:出雲神話フォーラム2025 アーカイブ動画

問い合わせ先


不明点やさらなる情報が必要な方は、島根県立大学松江キャンパス管理課広報担当まで。

電話:0852-26-5525
FAX:0852-21-8150
メール:[email protected]

会社情報

会社名
公立大学法人島根県立大学
住所
島根県浜田市野原町2433-2
電話番号
0855-24-2200

関連リンク

サードペディア百科事典: 島根県 出雲神話 クシナダヒメ 稲田姫

Wiki3: 島根県 出雲神話 クシナダヒメ 稲田姫

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。