持続可能なラーメン
2023-01-10 10:00:01

放置竹林を活用した持続可能なラーメン「田祭木」の挑戦

放置竹林の活用と持続可能な社会の実現



日本には広大な約17万ヘクタールもの竹林が存在しますが、そのうち多くは手入れが行き届かず、放置された状態が続いています。このことが「竹害」と呼ばれる問題を引き起こし、地域の生態系に悪影響を及ぼしています。特に、放置された竹が成長し、他の植物の生育を妨げるため、定期的な伐採が不可欠です。

この課題を解決しつつ持続可能な社会の実現を目指すのが、ラーメン店「田祭木」です。「田祭木」では、たま地区にある放置竹林を有効活用する計画を進めています。定期的に伐採された竹は、竹チップとして土に還元され、若いタケノコの成長を促進する一方で、成長したタケノコはラーメンの具材として利用されます。白いメンマが主流の中、国産メンマの生産量を増加させることで、地域産品の活用にも貢献しています。

さらに、食用に適さない竹は炭として利用されたり、家畜の飼料に加工されるなど、伐採された竹が無駄なく活用される「竹の循環サイクル」が形成されていくのです。このように、「田祭木」は地域社会が抱える課題を解決し、持続可能な社会の実現に向けた活動を進めています。

魚醤らぁめん「田祭木」の特色



次に紹介したいのが、麹を使った発酵系ラーメン「魚醤らぁめん」です。このラーメンは、魚介の旨みを最大限に引き出すように設計されています。特に、スープのベースとなるのは、数種類の煮干しを長時間水に浸けて出した本格的な「魚汁」です。このスープは、長期間発酵させることで深いコクと旨みを引き出しているのです。

スープの作り方は独自で、平子煮干しや昆布、あさり、かつお節、米麹など、様々な素材が日々ミックスされて発酵されます。この混合液は、完全水出しの魚介スープとブレンドされることで、濃厚で風味豊かなスープに仕上がります。当店で使用する自家製の麺は、無農薬で栽培された小麦を使っており、モチモチとした食感が特徴です。

トッピングとして使用するチャーシューも国産の肩ロース肉を贅沢に使用し、発酵させた醤油でじっくりマリネし、低温調理されるため柔らかさと濃厚な味わいが楽しめます。

また、ラーメンには地元三鷹市の特産品である自家製の発酵黒にんにくが添えられ、この黒にんにくは物販でも販売されています。まさに、地域の食文化を取り入れた一杯です。

他のメニューの紹介



「田祭木」では魚醤らぁめんの他にも、様々なラーメンメニューが揃っています。例えば、「穀醤らぁめん」は山の恵みを活かしたラーメンで、アサリや鰹節、昆布など10種類以上の食材が調合された特製の醤油タレによって、風味豊かな一杯が完成します。

また、「特製天理らぁめん」は店主の故郷である奈良の郷土料理に発酵の旨みを加えたもので、そら豆を発酵・熟成させた豆板醤を使っている点が特徴的です。

「田祭木」の想い



「田祭木」という店名は、ものの循環を意味する言葉「環(たまき)」に由来しています。私たちは、放置された竹林の資源を使い、持続的なラーメン作りを通じて、次世代に大切な資源と文化を受け継いでいくことを目指しています。私たちの活動が、日本の竹林問題の解決にも寄与することを願っています。

興味がある方は、ぜひ私たちの公式ブログもチェックしてください。

公式ブログ:田祭木公式ブログ

会社情報

会社名
麹らあめん 田祭木
住所
東京都三鷹市井の頭2-7-1
電話番号
0422-46-7631

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