スマート鉄道技術
2025-10-20 15:26:19

鉄道のスマートインフラ実現に向けた新技術実証試験!

鉄道の未来を切り開く新しい通信技術



エイチ・シー・ネットワークス株式会社は、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本研究開発センター)との共同で、革新的な通信インフラの実証試験を行いました。本試験では、IEEE 802.11ah通信技術を用い、センサーデータの回収方法を評価し、鉄道環境におけるスマートインフラの実現に向けた一歩を踏み出しました。

背景



現在の鉄道業界では、設備の効率的な保守管理が求められています。特に、状態基準保全(CBM)を用いた保守管理は重要です。しかし、各系統で利用されるセンサーは多様化しながらも、データ回収には主にLTE通信が利用されているため、通信費やセンサー価格が高騰し、十分な費用対効果を得ることが難しい状況です。これを解決するために、JR東日本研究開発センターと共同で、全系統で共通に利用できる通信インフラの設計を目指しました。

実証試験の概要



本実証試験では、センサーデータを回収する無線インフラとしてIEEE 802.11ahを採用しました。試験は異なる2つの鉄道路線、日光線と川越線において実施されました。具体的には、日光線内で鉄道沿線の拠点基地局からデータを回収する手法、さらに、走行中の列車からデータを回収する手法を用いました。

試験には、フルノシステムズ社製アクセスポイント(920MHz帯)を使用し、アンテナも標準利得1dBiのものから、高利得のパッチアンテナ及びコリニアアンテナ、どちらも高性能なものを取り入れました。これにより、通信性能を最大限に引き出すことが可能です。

結果



基地局間の接続試験では、パッチアンテナを使用することで最大865mの通信接続を確認しました。さらに、見通しが良好な環境下では高い受信感度を記録しましたが、長距離接続や遮蔽物のある部分では受信感度が低下することも確認されました。

また、走行列車との接続試験でも、見通しの良い区間で最長615mの通信接続を維持。列車の速度が48km/hであり、最高速度91km/hでの接続維持が実証されました。これらのデータは、今後の設計や実行プランにとって非常に有用です。

今後の展望



本実証試験の結果を基に、鉄道環境や都市インフラへのIEEE 802.11ah通信技術のさらなる適用を目指して、追加検証やシステム提案を行う予定です。また、この技術を活用して、効率的なIoTインフラの構築を進め、スマート社会実現に貢献する見込みです。

エイチ・シー・ネットワークス株式会社について



エイチ・シー・ネットワークスは、1981年の創業以来、統合ITインフラベンダーとして高度な技術力を持ち続け、サーバー、ネットワーク、セキュリティ分野で高品質のサービスを提供しています。業務の発展だけでなく、働きやすい環境の創造にも力を入れています。自社のウェブサイトでさらに詳しい情報をチェックしてみてください。こちらからご覧いただけます。

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以上のように、エイチ・シー・ネットワークスは新たな鉄道の未来を切り開くため、革新技術の研究・開発に尽力しています。


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