障がいのある人を描く戯曲コンテスト開催のお知らせ
鳥取県の鳥の劇場は、2025年8月1日から9月30日まで「みんなが書く戯曲のコンテスト 〜障がいのある人の生活・思い・想像を演劇台本に」を開催します。このコンクールは、障がいをテーマにした短編戯曲の創作を募集し、障がいのある人々の声を舞台に届けることを目的としています。
コンテストの内容と目的
このコンテストは、一般の人々が参加でき、障がいのある方々が自らの経験や思いを基に戯曲を執筆できる場を提供します。プロの劇作家による伴走支援があり、初心者でも安心して作品作りに取り組むことができる環境です。
昨年度同様、初めての参加者にもその支援を行なうことで、期待される作品の質の向上を図っています。入選作品は2026年春にアメリカ・クイーンズシアターでの上演候補にもなるほか、地域演劇祭でのリーディング上演も予定されています。
これまでの実績
このコンテストは三年目を迎えます。初年度には全国から予想を超える244作品の応募があり、障がいをもつ人々の声が多く集まりました。特に優れた作品が選ばれ、リーディング上演を行うなどして、障がいに対する理解と関心を高める起点となりました。二年目には192作品の応募があり、プロの劇作家とのワークショップが実施されました。このように、参加者同士での対話や支援を通じて、より良い作品作りが行われています。
今年度の募集要項
応募規定
- - 上演時間が5分から10分程度の短編戯曲(オリジナル、未発表)が対象です。
- - 以下の条件を満たす作品が応募できます:
1. 障がい者が登場する物語。
2. 障害者手帳をお持ちの人の作品。
- - 候補作品は英訳され、海外での公演の可能性も広がります。
スケジュール
- - 参加エントリー受付開始:2025年6月末
- - 作品受付:2025年8月1日〜9月30日
- - 選考過程:10月から次の選考へ進み、最終的な発表は2026年の春に行われます。
参加者へのサポート
コンテストには、「はじめてでも安心!あなたの作品づくりをサポートします」というテーマで、戯曲の書き方に関する初心者向けのガイド動画が公式ホームページに載っており、オンラインでの伴走支援を受けることもできます。プロの劇作家と共に作品を磨くことができ、多様な声が集まります。
障がいをテーマにする意義
本コンテストの特色は、障がいを抱える人々が持つ独自の視点や経験を演劇という形で表現できることです。演劇は感情や思いを他者と分かち合う重要な手段であり、参加者は多様な価値観や社会的なメッセージを伝えます。障がいを抱える方々の思いや願いが舞台上で展開されることで、社会における意識向上が期待されます。
最後に
日常の中で忘れられがちな声を、戯曲を通じて表現しませんか。全国各地の皆様からのご応募を心よりお待ちしております。新たな作品の誕生が、ひいては多様な生き方の受容につながることを願っています。少しでも興味を持った方は、ぜひ公式サイトから詳細をご確認ください!