東海電子が新たに開始したAIサービス『Scooply』
静岡県富士市に本社を構える東海電子株式会社(代表取締役:杉本哲也)は、2025年10月30日に運輸安全AIラボを立ち上げ、第一弾として事故データを活用したサービス『Zicolog』(事故ログ)を提供しました。その第二弾として、2025年11月10日から新たに『Scooply』(スクープリー)というウェブサービスの提供を開始します。
『Scooply』の目的と機能
『Scooply』は、全国の警察が日々公開している事件や事故、犯罪情報をAI技術によって集約し、リアルタイムで可視化するサービスです。日常的に発生する名も無き事故や事件が、どのような背景を持つのかを警戒心を持って理解するための助けとなります。
特に、事件や事故の裏には被害者や加害者、またそれに関与する多くの人々がいますが、これらは大きなニュースにならない限りあまり報道されません。しかし、『Scooply』を利用することで市民は身近な地域で何が起こっているのかを知ることができ、危険感受性を高めることができるのです。
オープンデータの活用
日本政府は近年、オープンデータ戦略を推進しており、公共データは国民の共有財産であるとの認識が広まっています。『Scooply』はその一環として、国や各省庁が集めた交通や安全に関するビッグデータを可視化し、市民へ提供します。このデータを活用することで、交通安全に向けた取り組みがより効果的に進められるとともに、公共の福祉にも貢献します。
利用方法
『Scooply』では、利用者が都道府県や期間、キーワードを指定することで、特定の事件情報を簡単に検索することが可能です。たとえば、千葉県での酒気帯び運転や大阪府の強盗のような治安情報をタイムリーに把握することができます。これにより、ユーザーは自分の生活圏内での危険な状況をいち早く知る手助けとなります。
無償提供の背景と今後の展望
現在、『Scooply』は無償で提供されていますが、将来的には有償サービスに移行する予定です。また、情報の精度が高まることで、AIを活用した犯罪予測機能の搭載も検討されています。これにより、犯罪発生のリスクが高い時間帯や場所を特定し、市民が自身の安全をより確保しやすくなることを目指しています。
まとめ
東海電子株式会社が手掛ける『Scooply』は、日々の生活の中で見逃されがちな周囲のリスクを可視化することで、社会全体の安全性を向上させることを目的とした革新的なプロジェクトです。技術の進歩により、ますます信頼性の高い情報を提供できることが期待されています。この新しいサービスを通じて、私たちが日常生活でより安心して暮らせる社会を実現していくことが重要です。
※本サービスについての問い合わせや詳細は、
東海電子公式サイトをご覧ください。