ブロックチェーン技術の未来を切り拓く
新たなパートナーシップの誕生
ブロックチェーン技術の進歩が急速に進む中、BlockBase株式会社がOrigin Protocolとの技術的なパートナーシップを結びました。この協業は、Ethereum上での個人認証の規格であるERC-725の技術開発に重点を置くものであり、個人データの取り扱いや認証の新たな基準を打ち立てようとしています。両社は協力することで、技術開発情報を共有し、ERC-725に基づく開発効率の向上を図ります。
ERC-725とは
ERC-725は、Ethereumネットワーク上で個人の認証情報や所有権を管理するための実装規格の一つです。この規格の採用や発展は、ブロックチェーン技術の普及に重要な役割を果たすと同時に、個人のデジタルアイデンティティの構築にも寄与します。BlockBaseはこの分野での貢献が認められ、ERC-725 ALLIANCEに加盟しています。この提携により、両社は今後ますます多くのビジネスプレーヤーがERC-725に取り組む環境を整えることを目指しています。
BlockBaseのビジョン
BlockBaseは、英首相ウィンストン・チャーチルの名言「これは終わりではない。終わりの始まりでもない。だが、もしかしたら、開始の終わりかもしれない。」をビジョンとして掲げ、2018年に設立されました。それから、ブロックチェーン関連技術に特化したコンサルティングやプロダクト開発を行い、様々な業界におけるブロックチェーンのユースケースを広めるために努力しています。企業にとっての価値提案を最大限に引き出すため、技術の採用に制限を設けず、プロトコルやチェーンと既存ビジネスの橋渡しをしています。
提供するコンサルティングサービス
BlockBaseでは、将来的にブロックチェーン技術を自社ビジネスに取り入れたい企業に対し、以下のようなコンサルティングサービスを提供しています:
- - 課題の明確化とプロジェクトのスコープ見直し
- - 技術者とのチームビルディングを通じた迅速なプロトタイピング
- - 経営層への提案支援を含むロードマップの策定
これにより、企業が外部に頼ることなく、自らのリソースを活用してブロックチェーン技術に取り組む体制を整備できるようサポートします。
Origin Protocolの役割
一方でOrigin Protocolは、未来の共有経済を構築しようとしています。消費者と販売者が仲介者なしで直接取引を行える環境を目指し、取引手数料の削減や規制の緩和に取り組んでいます。これにより、コミュニティの初期参加者がネットワークに対する持分を持てる仕組みを提供し、持続可能な経済活動を促進しようとしています。
まとめ
BlockBaseとOrigin Protocolの提携は、ブロックチェーン技術のさらなる発展とその実用化への大きな一歩です。特にERC-725における共同開発は、今後のデジタルアイデンティティ形成において重要な役割を果たすことでしょう。今後の動向に大いに注目が集まります。Tech業界はますますこの二つの企業から目が離せなくなりそうです。