Helical Fusionが米国で受賞
2024-07-04 09:38:11

世界初の定常核融合炉実現を目指すHelical Fusionが「2024 Japan – U.S. Innovation Awards」の「Innovation Showcase」に選出

世界初の定常核融合炉実現へ、Helical Fusionが米国で注目を集める



世界で初めて定常核融合炉の実現を目指す株式会社Helical Fusionが、米国で権威のあるスタートアップ表彰制度「2024 Japan – U.S. Innovation Awards」の「Innovation Showcase」に選出されました。同社は、独自の技術力と将来性、そして具体的な商用化への取り組みが評価され、選出企業5社のうちの1社に選ばれました。

「Japan – US Innovation Awards」は、北カリフォルニア・ジャパン・ソサエティとスタンフォード大学が共同で設立した、世界に影響を与える可能性のある革新的なスタートアップを表彰する制度です。Dropbox、メルカリ、Preferred Networks、Teslaなど、現在では世界的に成功を収めている企業が過去に受賞しており、グローバルに活躍するスタートアップの登竜門として知られています。

Helical Fusionは、60社以上の候補企業から選ばれ、米国と日本のベンチャー投資家、起業家、企業経営者、学識経験者などからなるイノベーション諮問委員会による厳しい審査を経て、見事「Innovation Showcase」に選出されました。選出の理由としては、独自開発した高温超電導導体など、フュージョンエネルギーのスタートアップの中でも高い技術力を持つ点が評価されたほか、単なる核融合発電の達成ではなく、定常電源としての商用核融合炉実現を具体的に目指している点が大きく評価されました。

Helical Fusion代表取締役CEOの田口昂哉氏は、「シリコンバレー基準で選定が行われたという点で、本格的にグローバルスタートアップとして認知されていることを実感しています。この受賞を励みに、商用炉実現をいち早く、確実に進めていくために、研究開発・事業開発をさらに加速させていきます。」とコメントしています。

米国で注目を集めるHelical Fusionの技術



Helical Fusionは、独自の技術力と革新的な取り組みで、世界から注目を集めています。同社は、次世代のエネルギー源として、世界で60年以上かけて開発されてきた様々な核融合方式の中でも、特に「ヘリカル方式」に着目しています。ヘリカル方式は、DNAに似た二重らせん構造の超伝導ヘリカルコイルを用いて、高温のプラズマを安定に閉じ込めることができる技術です。

Helical Fusionは、このヘリカル方式に独自の最先端技術を取り入れることで、世界初の定常核融合炉の実現を目指しています。同社は、昨年10月には、商用炉実現に欠かせない高性能な高温超電導導体の独自開発について、日本政府の核融合関連補助金(SBIR Phase 3)にも採択され、開発を加速させています。

今後の展開



Helical Fusionは、今回の受賞を機に、グローバルな舞台でさらなる活躍が期待されます。同社は、研究開発・事業開発を加速させ、世界初の定常核融合炉の実現に向けて、積極的に取り組んでいく予定です。

Helical Fusionの概要



事業内容:商用核融合炉および関連技術の開発
設立:2021年10月
Webサイト:https://www.helicalfusion.com

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