2024年7月1日、国内において市民がAED(自動体外式除細動器)を使用してから20年が経過します。この重要な節目を祝うために、日本AED財団を中心とした「AED20周年記念企画実行委員会」が発足し、AEDのさらなる普及とその重要性を広める取り組みを行っています。
AEDが20年を迎える意義
AEDは心停止者の命を救うための重要な医療機器として位置づけられています。これまでの20年間、日本国内では様々な活動が行われ、AEDの設置数や使用頻度は着実に増加しました。しかし、実際の運用では、依然として多くの人が AED の使い方やその必要性について十分に理解していないのが現状です。そこで、委員会は「まず呼ぼう、AED」というスローガンを掲げ、ユーザーが気軽にAEDを使用できる環境の整備を目指しています。
これからの10年間に向けた目標
2025年8月23日、実行委員会は次の10年間の活動の方針を話し合いました。そこで出た目標は、引き続きAEDの設置を進めることと、一般市民がいつでもAEDを利用できるようにすることです。また、AEDを導入する場所の拡大だけでなく、使用する際の知識を普及させるための教育プログラムの強化にも力を入れることが確認されました。
特に、AEDの取り扱いや応急手当のスキルが必要とされる場面であっても、一般の人々が不安を感じることなく活用できるよう、コミュニティ全体での取り組みが求められます。
一緒に目指す未来
AED20周年記念企画実行委員会は、今後もAEDを通じて多くの人々の命を守る活動を続けていきます。様々な団体やコミュニティとの協力を通じて、AEDの重要性を伝える風土を根付かせることが目標です。また、AEDを学ぶ機会を設けることで、多くの人々が救命活動に参加できるような社会を築きたいと考えています。
私たちはこの取り組みが成功を収めるためには、全社会が一丸となり AED を支え合う環境を整える必要があると考えています。今後とも、AEDの普及に向けた活動にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。