第1回 未払賃金訴訟と乗務員の連鎖離職を回避する賃金制度構築セミナー
2025年2月27日、船井総研ロジ株式会社が運送会社を対象に、かねてより問題視されていた未払賃金訴訟や乗務員の離職問題に焦点を当てたセミナーを開催しました。高まる人件費の中で、労働環境をどう改善していくのか、関係者が一堂に会しました。
セミナーの背景
現状、運送業界は人手不足や労働条件の見直しが求められており、特に未払賃金や過剰な残業代の問題が深刻です。多くの運送会社が「歩合給制度」を導入していますが、これが逆に法的リスクや社員の不満を生んでいるのが現状です。そこで、運送会社の経営者や幹部が自社に適した賃金制度をどう構築するかがテーマとなりました。
セミナー内容
セミナーは複数の講座に分かれて構成されました。
1.
未払い賃金訴訟への対応方法
未払い賃金訴訟が起こった場合の正しい対処法や、賃金体系を見直すことでリスクを最小限に抑える方法が説明されました。
2.
乗務員の人事制度の構築方法
賃金をどう決定するか、また業務の円滑化を図るための人事制度の設計について議論されました。
特に、長時間労働や残業代の過剰支給問題に対する具体的な解決策が提案されました。
講師紹介
セミナーには、船井総研ロジの知見豊富なスタッフが講師として参加しました。
経営コンサルタントとして多くの運送会社を支援してきた三村氏は、経営者が直面する様々な課題を背景に、未払賃金問題と乗務員離職問題の解決策について深堀りしました。
労働問題に精通した玉川氏は、賃金制度の構築における法的側面の重要性を強調し、現場の具体的なニーズを踏まえた提案を行いました。
参加者の声
参加者からは、「実情に即した具体的な提案が得られた」「法的リスクを理解することで、今後の方策が見えた」との声が多く寄せられました。また、特に中小企業の経営者にとって、他社の取り組み事例を学ぶ貴重な機会だったとの意見もありました。
今後に向けて
今回のセミナーは、物流業界が抱える深刻な賃金問題を解決するための第一歩として位置づけられています。今後も船井総研ロジは、中小物流企業の経営を支援するために、より多くのセミナーやウェビナーを実施し、様々な情報を提供していく予定です。
会社概要
船井総研ロジは、「社員が誇れる物流企業を創る」をミッションに、物流企業の経営を支援しています。運賃交渉や人事制度の構築を通して、中堅・中小企業の業績向上に寄与しています。さらに、全国から350社以上の経営者が集まるプラットフォーム「ロジスティクスプロバイダー経営研究会」を運営し、業界内での知見や情報の共有を促進しています。