Z世代が実践するサステナブルチョコレート作りの探求
バレンタインデーに向けて、Z世代の若者たちがカカオ豆からチョコレートを作る体験をするワークショップが開催されました。主催したのは脱炭素をテーマにした活動を展開するEarth hacks株式会社です。このイベントは、サステナブルなチョコレートの重要性や背景について考える機会を提供するものでした。
チョコレート作りの背景と目的
日本ではバレンタインデーにチョコレートを贈る文化が広がっていますが、その製造過程や原材料について知る機会は意外に少なく、多くの人がその背後にあるストーリーを意識していません。今回のワークショップでは、MAAHA株式会社のCEOである田口愛さんを講師に迎え、Z世代の参加者がカカオ豆から自らチョコレートを作るプロセスを通して、カカオの本来の風味やサステナブルな製品について学ぶ場が設けられました。
ワークショップの内容
参加者たちは、カカオ豆のローストから始まり、皮を剥いてカカオニブを作成し、ミキサーにかけてペースト状にし、最後に自分だけのチョコレートを完成させるという一連の工程を体験しました。
特に「カカオ豆はそのままで美味しい」という事実に驚きの声が上がり、参加者からは「市販のチョコとは全然違う」「カカオの香りが濃厚で驚きました」といった驚きの声が寄せられました。その裏には、質の高いカカオを使用することの特別さが強調され、田口さんからは、カカオの発酵や生産の重要性が語られました。
サステナブルについての座談会
ワークショップ後には、サステナブルなチョコレートに関する座談会が行われ、参加者は自らの意見や経験をシェアしました。特に義理チョコ文化の変化や、価値あるストーリーを持つ「語れるチョコ」の需要が高まっているというトレンドが話題になりました。昨今のZ世代は、ただチョコレートを贈るだけでなく、その背景についても興味を持っているようです。
Z世代の意識変革
さらに、参加者たちからは「これからはサステナブルな選択を意識したい」という意見が多く聞かれました。ワークショップを経て、彼らの意識は大きく変わり、サステナビリティを重視した製品選びに対する関心が高まっていることが明らかになりました。また、カカオ豆からチョコレートを作ること自体の難易度に対するイメージも変わり、「思ったより簡単だった」という声が多く、実際に体験することでその手軽さを実感したようです。
田口愛さんが語る最近のチョコレート事情
田口さんは最近のチョコレート業界のトレンドとして、義理チョコ文化が衰退しつつあることを挙げ、これからはストーリー性のあるチョコレートが求められる時代が来ると語りました。消費者は単に美味しいものを求めるのではなく、その裏にある生産背景や理念を重視するようになっています。これは、より多くの人々がチョコレートに対して持つ意識の変化を示しているとも言えます。
まとめ
このような体験を通じて、Z世代の参加者たちはチョコレートに対する知識を深めただけでなく、自らの選択や関与の重要性を再認識したことでしょう。今後、サステナブルなチョコレートが選ばれる時代が来ることが期待され、その裏にはこうした若者たちの意識の変化が確実に影響しています。デカボLabはこれからも、次世代の価値観を育む活動を続けていくことで、サステナブルな未来を共に築いていくことを目指します。