関西外国語大学と豊岡鞄が手を結ぶ
関西外国語大学(大阪府枚方市、学生数12,000人)は、名高い鞄メーカー「由利」との提携により、新しい取り組みを始めます。このプロジェクトでは、ベトナムにある製造工場で奨学金付のインターンシップを実施し、グローバルに活躍できる人材の育成を目指します。
インターンシップの詳細
今回のインターンシップには、5人の学生が参加し、8月17日から24日までの8日間、ベトナム中部のダナンにある工場で就業体験を行います。現地の駐在員や従業員と直接交流しながら、実践的なビジネススキルを学ぶことができるこの機会は、学生たちにとって貴重な経験となるでしょう。さらに、参加者には大学から10万円の奨学金が支給され、経済的な支援も行われます。
アジア共創学科の設立
このインターンシップは、関西外国語大学が今年4月に新設した「アジア共創学科」の一環として行われます。この学科はアジア地域で活躍する人材を育成するため、タイ、中国、韓国、ベトナムなどの言語や文化、社会情勢に関する学習を推進しています。英語国際学部の新たな試みは、学生たちに国際的な視野を持たせるための重要なステップです。
由利について
株式会社由利は兵庫県豊岡市に本社を構える、日本国内最大の鞄メーカーです。豊岡市は、歴史ある鞄生産地として知られており、由利は4つのプライベートブランドを展開しています。また、日本国内の工場と共に、ダナンでも生産を行い、世界12か国に商品を提供しています。「豊岡鞄®」や、兵庫県鞄工業組合から認定された高品質な製品を生産している点が特長です。
ダナンでの学び
インターンシップが開始される前の8月5日と6日には、豊岡市の本社で基礎知識を学びます。その後、ダナンへ移り、2~3人のグループに分かれ、「開発」「生産」「出荷」という大きな流れに沿って、現地の担当者と共に実践的な業務を行います。このプロセスを通じて、学生たちは海外工場での生産現況を理解し、課題解決能力を向上させることを目的としています。
期待される成果
このインターンシップを通じて、学生たちは実務経験を積むだけでなく、異文化環境でのコミュニケーション能力やビジネス感覚を磨く機会を得ます。また、豊岡鞄との連携を通じて、実践的な語学スキルを身に付けることができ、将来のグローバルな職業選択にも繋がることでしょう。この取り組みは、学生たちのキャリア形成に大きく寄与することが期待されています。