広島から世界へ発信する平和のメッセージ
2023年、終戦80年の節目を迎える今年、デザイナー北川一成氏による最新の平和ポスター「ヒロシマ・アピールズ 2025」が完成しました。このポスターは、公益社団法人日本グラフィックデザイン協会 (JAGDA) の一環として、広島国際文化財団やヒロシマ平和創造基金と共に、言葉を超えた平和のメッセージを国内外に発信するために制作されています。
北川氏が手掛けた今回のデザインは、白い空間に「PEACE」という文字が墨で描かれており、視覚的にも非常に印象的です。ポスターは、8月7日まで広島市役所で贈呈式が行われた後、展示と販売がスタートします。ポスターは1枚1,100円(税込)で購入可能で、広島平和記念資料館や現代美術館などで取り扱われています。さらに、オンラインではJAGDAのショップからも購入できます。
展示情報
ポスターの展示は多岐にわたります。以下のスケジュールで、様々な場所で行われます:
7月9日(水)〜8月7日(木)
東京ミッドタウン・デザインハブにて
第1回「ヒロシマ・アピールズ」ポスターも展示されます。
7月14日(月)〜25日(金)
広島・中国新聞社本社1Fロビーにて、過去のアピールズ作品28点が並びます。
7月18日(金)〜24日(木)
旧日本銀行広島支店にて、多数のアピールズ作品が展示されます。
7月28日(月)〜8月10日(日)
広島市内の26ヶ所のバス停に本ポスターを掲示します。
国外展示
国内だけでなく、海外でも展示が予定されています。具体的には、4月1日から12月20日まで、トロントの国際交流基金で「Hiroshima Appeals: A Poster Exhibition of Global Messages」と題した展示が行われ、また、8月6日から10月19日まで、ジェノヴァの美術館でも展示される予定です。
北川一成氏の思い
北川氏は、「戦後80年」というテーマを体現したこの作品に対し「平和の願い」を込めたと語ります。これらの文字は、空、あける、むなしい、すく、うつろなど様々な言葉を象徴しており、単なるポスターを超えた深いメッセージ性を帯びています。
今後の展開とポストカードセット
さらに、ヒロシマ・アピールズの過去の29作品をまとめたポストカードセットも販売される予定です。税込価格2,500円で、2025版ポスターと共に手に入れることができます。
北川一成氏の新作ポスターと共に、広島から発信する平和のメッセージが、多くの人々の心に届くことを願っています。