株式会社SalesPlus、MST分析をローンチ
株式会社SalesPlusは、東京都港区に本社を置く、購買データを活用したマーケティングソリューションを手掛ける企業です。この度、同社は「MST分析(Major / Share / Trend)」という新しいツールを正式に発表しました。これは、商品やブランドの相対的な価値を立体的に把握するための独自の分析フレームです。
MST分析の概要
MST分析は、実際の購買データを基にして、商品の位置づけを市場全体との関連性の中で分析します。具体的には、以下の3つの要素から構成されます。
- - Major(商品成熟度)
- - Share(市場内シェア)
- - Trend(市場トレンド)
このフレームワークにより、企業は商品の普及状況や市場シェア、さらにトレンドを把握できるようになります。
商品成熟度(Major)
MST分析では、商品の発売からの成長推移を評価します。これによって、商品がどの段階にあるのか、普及の壁を越えているのかといったことを確認できます。たとえば、あるノンアルコールビールが発売から半年で約11%の普及率に到達した場合、これは普及の「初期採用者層の後半」に位置していると分析されます。
市場内シェア(Share)
次に、その商品が市場内でどのようにシェアを獲得しているのかを分析します。販売量を基準に、各ブランドのシェアや競合との比較を行います。たとえば、今回の分析対象のノンアルコールビールは、競合ブランドとのシェアが接近していることがわかりました。
市場トレンド(Trend)
最後に、商品の市場トレンドを把握します。ビール、ノンアルビール、RTD飲料など、隣接カテゴリー間でのトレンド比較を行い、各カテゴリーの成長率や消費者ニーズを可視化します。実際の分析結果において、ノンアル飲料は前年比114%、ビール市場も前年比111%で成長していることが明らかになりました。
広告への活用
このMST分析を用いることで、企業は実購買データに基づいた具体的な広告戦略を立案することが可能です。SalesPlusの取締役会長 大浦芳久氏は、MST分析が「売れる広告」の戦略策定には不可欠なツールであると強調しています。この分析によって、通信戦略の時間短縮と広告効果向上が実現されることが期待されます。
今後の展開
SalesPlusは今後、カテゴリー別の詳細レポートや店頭施策との連動分析など、マーケティング活動へのデータ活用を拡大していく予定です。また、MST分析を継続的に活用し、実購買データの分析を通してメーカーや小売業者のマーケティング活動をサポートしていく考えです。
会社概要
株式会社SalesPlusは、2018年に設立された企業で、現在は東京都港区の汐留AZビルに所在しています。購買近接点でのマーケティングソリューションを提供し、顧客の売上を最大化するための活動を行っています。公式ウェブサイトもぜひご覧ください:
SalesPlus