植物性新素材「EUMIS skin」
2025-04-22 11:01:23

日本初の植物性新素材「EUMIS skin」が実現する環境配慮型ファッションの未来

環境問題への新たな挑戦



近年、環境問題や衣料廃棄が大きな課題となっています。その中で、EUMIS(エウミス)が開発した新素材「EUMIS skin」は、100%植物性かつ循環型のレザー代替素材として注目されています。これは、農作物の廃棄から生まれたものであり、アパレル業界における持続可能な未来を目指しています。

EUMIS skinとは?



EUMIS skinは、柔軟性や耐久性に優れた新素材で、本革や合成合皮(ヴィーガンレザー)に匹敵しますが、異なる点はその原材料です。主に日本の伝統素材である「柿渋」と、甜菜から生まれる廃棄物を独自技術で発酵させた「セルロースナノファイバー」を活用しており、環境にも優しいのです。これにより、食べても安全で、天然の風合いや香りを持つことが特徴です。

さらに、この素材は地域特産の食品廃棄物を取り入れることで、地方色豊かなご当地素材の開発が可能となり、地域課題にも配慮した取り組みとなっています。

社会課題に立ち向かうEUMIS



ファッション業界は、環境負荷の大きい産業の一つです。特に、衣料品の大量廃棄や製造過程での資源の過剰消費が顕著で、毎秒1台分の衣料が廃棄される現実は、私たちの生活に深刻な影響を及ぼしています。また、レザーの製造過程では環境への害や動物福祉の観点からも問題が存在します。

EUMISは、こうした現状を受けて、2021年に植物マテリアル開発プロジェクトを立ち上げ、「EUMIS skin」の研発を進めました。これにより、資源循環が可能な未来を見据えた素材供給の道筋を整えています。

未来に向けた取り組み



今後、EUMIS biomaterialsとして、更なる研究開発が進められ、素材の品質向上が図られます。NEDOの支援事業に採択されたことを受け、小ロットの生産体制を構築し、地域の未利用資源を活用した全国的なご当地skinの製造を目指していきます。これにより、地域とつながる循環型社会の実現を目指すのです。

代表の想い



CEOの爪長 季美氏は、幼い頃からオーダーメイドの服作りに親しみ、ファッション業界の課題に対する理解を深めてきました。彼女は「自然の循環とものづくりの共存」を目標に、環境問題に立ち向かうプロジェクトを進めています。コロナ禍を機に抱いた疑問からスタートしたこの活動は、彼女自身が持つクリエイティブな感性と倫理観を融合したものです。

これからのEUMISの展望



EUMISは、ものづくりと自然のプロセスを融合させることで、持続可能なファッションの新しい形を提示し続けます。地域の特性を生かした素材開発によって、さらに多くの人々を巻き込むことが期待されています。EUMIS skinは、単なる素材の枠にとどまらず、私たちの生活スタイル全体に影響を与えるポテンシャルを秘めています。これからの展開に注目です。


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会社情報

会社名
EUMIS biomaterials
住所
電話番号

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