東京都中小企業振興公社、アユタヤ銀行とMOU締結!ASEAN市場進出を加速
東京都と公益財団法人東京都中小企業振興公社(以下公社)は、2015年からタイ王国・バンコクに現地事務所を設置し、都内中小企業のASEAN市場への参入を積極的に支援してきました。
この度、さらなる支援強化を図るため、現地ビジネスパートナーとして、タイ王国のアユタヤ銀行とその子会社であるKrungsri Finnovate Company LimitedとMOU(業務連携・協力に関する覚書)を締結しました。
今回のMOU締結により、公社はアユタヤ銀行が保有するローカル企業情報などを活用し、都内中小企業と現地企業とのマッチングを強化します。
また、両者は連携してセミナーを開催するなど、タイ市場に関する最新情報発信にも力を入れていきます。
アユタヤ銀行について
アユタヤ銀行は1945年創業のタイ王国で5番目の規模を誇る銀行です。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の子会社であり、タイ国内で唯一の日系商業銀行でもあります。
MOU締結の目的
公社は、都内中小企業のニーズである現地ローカライズやローカル企業との事業関係構築を支援し、アユタヤ銀行が保有する豊富な情報とネットワークを活用することで、確度の高いマッチングを実現を目指します。
具体的な取り組み
- - 都内中小企業のタイ進出に係るセミナー・商談会等のイベント開催
- - 個別ビジネスマッチング案件におけるパートナー企業の発掘・紹介
MOU調印式
MOU調印式は、2024年6月19日(水)にタイ王国・バンコクのアユタヤ銀行主催イベント「Japan -Asean Start -up Business Matching Fair 2024」にて行われました。
今後の展開
東京都と公社は、アユタヤ銀行とのMOU締結を契機として、都内中小企業のASEAN諸国等への海外展開支援をさらに充実させていく予定です。
中小企業の海外進出を支援する東京都の取り組み
東京都は、中小企業の海外進出を積極的に支援しており、公社以外にも様々な取り組みを行っています。
- - 海外市場調査の支援
- - 海外展示会への参加支援
- - 海外企業との商談会開催
- - 海外進出に関する情報提供
東京都は、今後も中小企業の海外進出を支援し、都内経済の活性化に貢献していきます。
東京都中小企業振興公社とアユタヤ銀行のMOU締結:期待される効果と課題
東京都中小企業振興公社とアユタヤ銀行のMOU締結は、都内中小企業にとって大きな朗報と言えるでしょう。ASEAN市場への進出を支援する体制が強化されることで、これまで海外展開に躊躇していた企業も、新たなビジネスチャンスを掴むことができるようになるかもしれません。
特に、アユタヤ銀行はタイ国内で唯一の日系商業銀行であり、そのネットワークとノウハウは都内企業にとって大きなメリットとなるでしょう。
しかし、課題もいくつか存在します。
まず、ASEAN市場は競争が激化する一方で、文化や言語、法律など、日本とは異なる点が多く、中小企業にとって進出には高いハードルがあります。
また、資金面での支援も必要です。海外進出には、現地法人設立費用や販促費用など、多額の資金が必要となる場合があり、中小企業にとっては大きな負担となります。
公社とアユタヤ銀行は、これらの課題を克服するため、情報提供や資金調達支援、現地企業とのマッチングなど、多岐にわたる支援を展開していく必要があります。
さらに、中小企業側も積極的に海外進出に取り組む姿勢が重要です。海外市場調査や現地企業との情報交換、海外展開戦略の策定など、事前にしっかりと準備を進めることが成功への鍵となります。
公社とアユタヤ銀行の連携が、都内中小企業の海外進出を促進し、更なる発展に繋がることを期待しています。