革靴業界の革新
2020-05-27 10:10:28
Claris FileMakerとiPadで革靴業界に新たな風を吹き込む成功事例
Claris FileMakerとiPadで革靴業界に新たな風を吹き込む成功事例
先日、クラリス・ジャパン株式会社が全日本革靴工業協同組合連合会によるClaris FileMakerとiPadの活用事例を発表しました。この取り組みは、業界におけるデジタル化を推進し、顧客体験の向上を実現しました。
背景
全日本革靴工業協同組合連合会は、顧客一人ひとりに合ったパンプスを提供するため、「i/288」というセミオーダーサービスを展開しています。従来は紙のオーダーシートを使っていましたが、店舗数の増加に伴い、データ入力の手間やミスが頻発するなどの問題が浮上していました。これらの課題解決のために、他社とのコラボレーションのもと、Claris FileMakerを用いたデジタル化への移行が急務となりました。
システムの導入
このプロジェクトでは、株式会社ジェネコムがClarisパートナーとして、iPadを用いたオーダーシートのシステムをわずか3ヶ月で開発しました。これにより、店舗で入力したデータが即座に生産指示書として工場に送信される仕組みが整いました。この結果、スムーズな業務運用や新しい顧客体験が実現しました。
革靴認証事業部の元田真吾氏は、このシステム導入後の変化について次のように語ります。「カスタムAppは店舗スタッフ向けに設計しましたが、実際にはお客様自身が自分の好みで選ぶ過程が大変楽しいようです。デジタル化に慣れていない高齢の方も抵抗なく利用されています。」と、思いもよらぬ効果に驚きながらも安心感を示しました。
また、髙島屋大阪店のシニアマネジメントを務める川野恭延氏は「iPad上ですべてが完結し、データ管理も容易。オーダーシートは非常に見やすく、顧客が次に記入すべき内容も明確です。」と語り、業務の効率化を実感しています。
ロードマップとデジタル化のメリット
利用開始から3か月での運用開始だけでなく、現場のフィードバックを基に、常にシステムを改善しています。最近では、オーダー入力時に初めに靴の写真を撮ることで、サンプルとの比較が容易になるという新たなプロセスが追加されました。このようなアジャイルな対応はClaris FileMakerが持つ特長の一つとして評価されています。
さらに、限定のポップアップストアなど、ネットワーク環境が整っていない場所でも使用できるオフライン機能が魅力的です。データはiPadからクラウドに送信される仕組みで、プライバシーの問題も考慮されています。
導入の効果
1. 作業の効率化: 2人で行っていた作業が1人で行えるようになりました。
2. データ入力ミスの減少: オーダーシートの作成ミスがなくなり、ペーパーレス化も実現しました。
3. 恒常的な改善: アジャイル性を生かして導入後も継続的にシステムの改善を行っています。
4. 新たな顧客体験: 客が自分の足に合った靴を楽しく選ぶ体験を提供しています。
この事例は、クラリスの技術が革靴業界に如何にして新たな価値をもたらすかを物語っています。今後の展開にも注目が集まります。
会社情報
- 会社名
-
Claris International Inc.
- 住所
- 東京都港区六本木六本木ヒルズ森タワー40階
- 電話番号
-
03-4345-3300