『ハイパーたいくつ』
2024-11-12 18:01:23

第61回文藝賞受賞作『ハイパーたいくつ』 - 退屈の淵を突き抜ける、言葉の暴走劇!

第61回文藝賞受賞作『ハイパーたいくつ』 - 退屈の淵を突き抜ける、言葉の暴走劇!



2024年11月18日、第61回文藝賞受賞作である松田いりのの小説『ハイパーたいくつ』が河出書房新社より刊行される。

本作は、俳優・仲野太賀との会話から生まれたという衝撃的な誕生秘話を持ち、選考委員を「笑撃」させたという話題作だ。

「職場では1000倍の支払いミス」「私生活では衣服の買いすぎでクレカ借金」「62万円課金したジャケット姿はペンギンに似ているから『ペンペン』呼ばわり」…そんな日常がひたすら退屈で、鬱屈し、窮屈な現実がついに崩壊する時、壊れた主人公の壊れた言葉が、壊れた風景を呼び起こす。

松田いりのは、退屈さを「服にくっついた埃や毛じゃなくて、オズの国の魔法使いみたいなでっかい顔が嚙み捨てたでっかいガム」と表現する。その退屈さを引き剥がすことは、服の下にある多くのものを一緒に剥がすことと同じように、現実全体を揺さぶる行為なのだ。

本書は、現実の退屈さを突き破る、言葉の暴走劇。リリカルな文体が生み出す、現実破壊小説の世界に、あなたはどれだけ耐えられるだろうか?

俳優・仲野太賀、ラッパー・TaiTanも激賞!



仲野太賀は、「壊れた感情が、もの凄い速度で事故ってる。読後感は"瀕死"だった。なんとか生きてる、まだ人間やれてる…空いた口から出てきた言葉は『速すぎて、止まってみえる…即ちハイパーたいくつ…!?』」とコメント。

ラッパー・TaiTanも「言葉が勝手に“来る”。読み手の眼球を突き破って“来る”。その速度と乱暴さが気持ちいい。超、面白いです」と絶賛している。

文藝賞受賞作家による鼎談イベント開催!



『ハイパーたいくつ』の著者・松田いりのに加え、第61回文藝賞を『光のそこで白くねむる』で同時受賞した待川匙、そして2016年に文藝賞を受賞した芥川賞作家・町屋良平による鼎談イベント「文藝賞を語る夜」が開催される。

受賞作の読みどころ、創作のきっかけ、文藝賞についてなど、作家たちの熱いトークをぜひ体感しよう!

『ハイパーたいくつ』詳細



著者:松田いりの
仕様:四六判/上製/112頁
税込価格:1,650円(本体1,500円)
発売日:2024年11月18日
ISBN:978-4-309-03937-4
装画:COOL
装丁:佐藤亜沙美(サトウサンカイ)
URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309039374/

『光のそこで白くねむる』詳細



著者:待川匙
仕様:四六判/上製/112頁
税込価格:1,650円(本体1,500円)
発売日:2024年11月18日
ISBN:978-4-309-03938-1
URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309039381/


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会社情報

会社名
河出書房新社
住所
東京都新宿区東五軒町2-13
電話番号
03-3404-1201

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