廃棄青果物活用
2025-10-10 12:10:36

福岡市動物園が廃棄青果物を活用する新取り組み開始。

近年、廃棄物の問題は世界規模での課題となっていますが、福岡市では新たな取り組みとして、九州西濃運輸とリフェコ株式会社が協力し、廃棄される青果物を動物の食事として有効活用するプロジェクトが始まりました。2023年10月9日より正式にスタートしたこの取り組みは、地域の環境問題に対する新しい解決策を提供することを目的としています。

本事業では、九州西濃運輸がコストコ久山倉庫店で発生した販売不可の青果物を福岡市動物園へと輸送します。リフェコがその輸送費用を補助する形で、毎週1回、約3ケースの青果物を届ける予定です。これにより、年間で約3トンのフードロスを削減できます。具体的には、これはアジアゾウ1頭に30日間分の餌を提供する量に相当し、動物たちにとっても非常に重要な食料となります。

九州西濃運輸は、これまでにもコストコと連携して、2025年2月から長崎バイオパークへの青果物輸送を予定しており、今回の取り組みはこの第二弾として位置付けられています。こうした努力を通じて、物流業界だけでなく、広く環境問題の解決と地域貢献を進めていく意気込みを示しています。

また、リフェコでも同様に地域の環境に配慮した取り組みを進めており、2024年12月には福岡市動植物園事務所へ太陽光発電システムを提供する計画を立てています。この趣旨に賛同した九州西濃運輸とのコラボレーションは、両者による新たな価値創造のスタートを意味しています。

初回の配送では、動物たちが喜ぶバナナやオレンジといった青果物が届けられ、福岡市動物園のアジアゾウ、あおくんも美味しそうにこれらを食べる姿が見受けられました。こうした取り組みが、フードロス削減のみならず、地域社会全体へのポジティブな影響を与えることが期待されています。

リフェコの営業企画部部長、益井昂二郎氏は、「九州を再生可能エネルギーで満たすことを目指しており、物流の力とエネルギーの視点が交わることで新しい循環型社会の実現に挑戦していきたい」と語っており、今後も持続可能な社会の実現に向けた取り組みを継続していく意欲を示しています。

また、九州西濃運輸の営業推進部次長、森部英人氏も「福岡市動物園との連携に感謝し、今後もフードロスの有効活用に取り組むことで、地域社会や環境問題に貢献していく」との意思を表明しています。

このように、九州西濃運輸とリフェコが提携して行うこのプロジェクトは、地域全体が持続可能な社会に向けて一歩踏み出すきっかけになるでしょう。廃棄青果物の有効活用が進むことで、新たな価値を生み出し、フードロス削減に向けたさらなる展望が期待されます。これからもこの取り組みが多くの支持を受け、地域一体となった活動へと発展していくことを願っています。


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会社情報

会社名
リフェコ株式会社
住所
福岡県福岡市博多区博多駅南1-3-11KDX博多南ビル8F
電話番号
050-1790-3985

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