NECとAWS、ガバメントクラウド推進のための戦略的協業を強化
NECがアマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWSジャパン)との協業を一層強化しました。この連携によって、AWSプロフェッショナルサービスの専任サポート体制が構築され、日本国内でのガバメントクラウドの支援が加速します。この取り組みは、クラウド移行やシステムの設計、実装支援を行うことを目的としています。
ガバメントクラウドの背景
ガバメントクラウドは、日本のデジタル庁が導入を進める政府共通のクラウドサービスです。このクラウドは、国の行政機関がシステムを整備する際に必須とされており、中央省庁や地方自治体においてもその利用が求められています。近年、ガバメントクラウドの利用案件が増加すると見込まれているものの、移行や運用に関するノウハウやリソースの不足が懸念されています。
NECとAWSの取り組みの詳細
2025年4月から、NECの官公ソリューション事業部門において、AWSプロフェッショナルサービスの専門チームが専任で従事します。この体制は日本初となり、NECの行政システム構築のノウハウとAWSの尖ったクラウド技術を結びつけることで、お客様に高い付加価値を提供することが期待されています。
目的と期待される成果
NECは、この新たな協業により、これまでの中央省庁や地方公共団体におけるシステム構築経験をもとに、行政特有の要件に応じた効率的かつ先進的なシステム移行を可能とすることを目指しています。特に、セキュリティや可用性といった高度な要件に応えるクラウド移行提案を行い、デジタル化をさらに加速します。これにより、行政システムの最適化とクラウド化が進むことを期待しています。
お客様のメリット
この協業によって実現する主なメリットは以下の通りです。
- - 情報システムのモダン化: 行政システムの業務知識とAWSの技術を組み合わせることで、特有の要件を満たしつつ、システム移行を加速します。
- - デジタル化推進: AWSの最新技術を活用し、より最適なクラウド移行を提案することにより、デジタル化を強化します。
- - 設計・構築の品質向上: NECTの運用ノウハウとAWSの技術指導を組み合わせ、高品質で安定したシステム構築を実現します。
- - 新サービス活用: AWSの最新機能を効果的に取り入れ、効率的でセキュアなシステム構築を目指します。
両社のコメント
AWSジャパンの常務執行役員、宇佐見潮氏からは、NECとの協業を通じて「ガバメントクラウドや公共分野のクラウド移行を強力に進めることで、イノベーションを加速できる」との意気込みが語られています。一方、NECの官公ソリューション事業部門長、小松正人氏は、デジタル技術を最大限に活用し、行政システムの最適化とクラウド化を推進する必要性を強調しました。
AWS Summit Japan出展
NECは、2025年6月25日と26日に幕張メッセで開催される「AWS Summit Japan」に出展し、ガバメントクラウド支援の取り組みを紹介します。このイベントでは、NECが提案するAWS関連ソリューションを多数展示する予定です。
まとめ
NECは今後も、長年にわたって培ってきた行政システムの構築・運用ノウハウと最先端のAWS技術を融合させることで、行政のデジタル化を進めていく所存です。これにより、より効率的で透明性の高い行政サービスの実現への貢献を続けていくことでしょう。