DomoがAIとデータの相互運用性向上に向けての新たな一歩
最近、DomoはOpen Semantic Interchange(OSI)というオープンソースイニシアチブへの参加を発表しました。このイニシアチブは、業界のデータ定義を標準化し、企業がベンダーに依存せずに一貫した意味とルールに基づいてデータを活用できる環境を提供することを目指しています。
Open Semantic Interchange(OSI)とは
OSIは、企業のデータ運用を効率化し、視覚化や機械学習などのプラットフォーム間でのデータ相互運用性を促進するための共同プロジェクトです。Domoを含むAIやデータビジュアリゼーション、データガバナンス、金融サービス、製造業などの企業が協力し、企業内外でのデータの一貫性と信頼性を向上させていくことを狙っています。このイニシアチブにより、AIイノベーションの促進が期待されています。
Domoのチーフアナリティクスオフィサー、ベン・シャイン氏は、「OSIは、データの矛盾を解消し、広範な理解に基づくインサイトを提供するための重要なステップです。私たちは、真のビジネス成果をもたらすために、データを使いやすくするエージェントやアプリを開発します」と述べています。Domoは、セマンティックモデルの共有を通じて、ビジネスメトリックの一貫性を確保するための透明性の高い標準の構築に貢献しています。
DomoとSnowflakeの協力
Domoの取り組みを支えるのは、AIデータクラウド企業であるSnowflakeをはじめとしたパートナー企業です。Snowflakeのアナリティクスプロダクトマネジメント・ディレクター、ジョシュ・クラー氏は、「データとAIのポテンシャルを最大限に引き出すためには、共通基盤が必要です。Domoのようなパートナーとの協力により、透明性の高い基盤が整い、この取り組みが次世代のAIアプリケーションの構築に必要な環境を整えることができます」と述べています。
データ運用の簡素化とイノベーションの促進
OSIは、データとAIツールの連携の仕方を再定義し、コミュニティが共同で構築したユニバーサルスタンダードを目指しています。これにより、データ運用が簡素化され、イノベーションの新たな可能性が広がります。組織は、将来を見据えたデータインフラストラクチャを構築するために必要な柔軟性と効率性を獲得することができるでしょう。
Domoが提供する全社データ活用プラットフォーム
Domo株式会社は、全社データ活用プラットフォーム「Domo」を提供しています。このプラットフォームは、データの統合、可視化、共有、埋め込みアプリケーションなどデータ活用に必要なすべての機能をワンストップで提供します。既存データ環境に柔軟に対応し、企業のデータ価値を最大化するための重要なツールです。
加えて、Domoには専用のAIサービス「Domo.AI」が搭載されており、これにより専門知識がない人でも迅速に複雑なデータを解釈できるよう支援します。これは、すべての従業員のデータ活用を効率化し、迅速な意思決定を促進します。
データアンバサダーの提唱
Domoは「データアンバサダー」という新たな役職を提唱しており、これはDXの推進やデータ活用を企業文化として根付かせるためのキーポジションとなります。データアンバサダーは、経営者と事業部門、IT部門との橋渡しを行い、全社的にデータに基づくビジネスの成功を支援します。この役割を早期に任命することで、日本企業もデジタルトランスフォーメーションを加速することができるでしょう。
Domoは引き続き企業のDX推進を支援し、有益な情報を発信することで、データ活用の進化を先導していくことを目指しています。