一般社団法人日本損害保険協会が、2025年度の防火ポスターのモデルとして俳優の田畑志真(たばた しま)さんを選び、合計20万枚を制作しました。このポスターは、2025年の4月から翌年の3月まで、全国の消防署や役所などの公共機関で掲示されます。この取り組みは、消防庁との連携により、防火意識の普及を目指したものです。
ポスターに記載される防火標語は、「急ぐ日も足止め火を止め準備よし」というもので、忙しい毎日でも火の管理を怠らないようにとの願いが込められています。この標語は2025年度の全国統一防火標語として広く使われ、住宅防火対策の重要性を説くものとなるでしょう。
田畑志真さんは、2005年12月24日生まれで熊本県出身。彼は2017年からフラームに所属し、数多くの映画やテレビドラマ、CMに出演してきました。彼の知名度は徐々に高まり、特に映画『前科者』や『十年 Ten Years Japan』、テレビドラマ『高嶺の花』『青のSP(スクールポリス)』などの出演で多くのファンを魅了しています。2024年度後期のNHK連続テレビ小説『おむすび』ではヒロインの幼なじみ役を演じることが決まっており、今後の活躍にも期待が寄せられています。
田畑さんは防火ポスターのモデルに起用されたことについて、「素敵な先輩方が務められている防火ポスターに出演できること、とても嬉しいです」とコメントしています。彼は火が私たちの生活には欠かせないものであると認識し、「消した!!」と声に出して確認することを心掛けているといいます。小さな心がけや注意が火事を防ぐカギとなると強調し、家を出る前にもう一度確認することが大切であると訴えています。
このように、日本損害保険協会は、防火、防災に対する啓発活動を積極的に展開しており、1949年から毎年全国統一防火ポスターを制作し、消防庁に寄贈してきました。1979年からは親しみやすさを追求し、タレントをモデルとして起用しており、これまでには著名なスターたちがポスターに登場しています。ますます多様化する社会の中で、田畑さんのような若い世代の力を借りた取り組みが、今後の防火意識向上の期待を背負っています。
火災による事故は、いついかなるときでも起こり得るものです。私たち一人ひとりが日常の中でしっかりとした対策を講じ、火災予防に努めることが求められています。田畑さんの笑顔と訴えかけが、多くの人々の心に届くことを願います。