未来を見据える産官学共同プロジェクトと日本酒の価値
日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」は、震災からの価値を未来に繋げるための取り組みを今年度より開始します。特に、阪神・淡路大震災から30年という節目に合わせ、神戸学院大学と神戸松蔭大学との産官学連携による共同研究が行われます。このプロジェクトは、地域の人々に深く根付いた日本酒のストーリーを掘り下げる試みです。
震災30年を迎える意味と新たな取り組み
2025年で阪神・淡路大震災から30年が経過します。この節目を迎えるにあたり、SAKE HUNDREDは兵庫県・神戸市で行われている震災30年事業に参加し、地域の歴史や文化を見つめ直すことで、次世代に繋げる活動を推進しています。このプロジェクトの一環として、神戸の地元大学との共同研究が4月より開始されます。
「現外」:震災の記憶を持つ特別な日本酒
「SAKE HUNDRED」では、震災の記憶を持つヴィンテージ日本酒『現外』をラインナップしています。このお酒は、阪神・淡路大震災の影響を受けながらも、30年もの歳月を経て熟成された特別な存在です。それに伴い、学生たちが震災の歴史と現外の精神を学び、自らの目で未来を創造する過程が求められています。
共同研究1:神戸松蔭大学・川口ゼミの取り組み
神戸松蔭大学の川口ゼミでは、震災30年という節目を記念して、地域の過去と未来を学生たちに考える機会を提供します。このプロジェクトでは、食ビジネスや発酵学の知識を持つ川口真規子准教授の指導の下、嗜好調査や震災関連の調査を実施します。学生たちが地域の過去・現在を理解し、未来に役立つ研究を進めることで、地域への愛着や社会への貢献意識を高める狙いがあります。
研究スケジュール
- - 4月8日:ゼミ開講
- - 4月25日:SAKE HUNDREDによる特別講座
- - 6月頃:『現外』の醸造パートナーである沢の鶴を訪問
- - その他、中間発表や研究発表会を通じ、学んだことを発信していきます。
共同研究2:神戸学院大学・木暮ゼミの取り組み
神戸学院大学の木暮ゼミでは、震災と復興をテーマにした「灘の酒」リブランディングプロジェクトに取り組んでいます。木暮衣里准教授の指導のもと、学んだ知識を活かし、地域の日本酒の未来を考えます。ヒアリングやアンケートを通じて、地域の価値や希望のストーリーを掘り起こすことを目指し、その結果を具体的な企画として実施します。
研究スケジュール
- - 4月11日:ゼミ開講
- - 4月25日:SAKE HUNDRED特別講座
- - 5月:合同ワークショップ
- - その他、発表会の実施。
SAKE HUNDREDの未来に向けた参加と願い
SAKE HUNDREDは、大学と協力して地域の活性化に寄与するため、大学コンソーシアムひょうご神戸に賛助会員として参加し、情報共有や連携の強化を図っています。「繋ぐ」をキーワードに、地域の人々とともに未来を創ることを目指します。
このような取り組みを通じて、地元の学生たちが震災30年の意義を理解し、未来に向けた希望を持つことを願っています。
『現外』の魅力と高まる価値
2025年4月8日、阪神・淡路大震災を乗り越えた30年熟成のヴィンテージ日本酒『現外』がSAKE HUNDRED会員限定で販売されます。この酒は、震災後の困難な環境下で生まれた特別な存在で、その味わいは国内外で高く評価されています。
また、30年の熟成を経た『現外』は、非常に希少な商品のため、個々にシリアルナンバーと品質保証を付与し、特別な体験を提供します。また、毎年の熟成を重ねることで、その価値が高まっていくことが期待されています。
『現外』は、人生の様々な瞬間を彩るお酒として、心に響く存在になることを目的としています。これからの活動とともに、地域の文化と歴史を未来へ繋ぎ、多くの人に希望を与える存在として成長していくことでしょう。