浸水対策用品の認知度、実態と課題
近年、気候変動の影響で大雨による浸水被害が増加している中で、浸水対策が重要視されています。自動車金型メーカーであるKTX株式会社は、防災・減災製品の普及を目的としたアンケートを実施し、浸水対策用品の認知度や使用経験について調査しました。
アンケートの結果
この調査において、浸水対策用品の認知率は「土嚢」が圧倒的に高く、87.7%に達しています。その他の用品では、「止水シート」が44.0%、そして「止水板」や「水嚢」は35.5%、29.3%とそれぞれ、50%を下回る結果となりました。特に、「土嚢」に対する認識は非常に強いことが示されており、「浸水対策≒土嚢」の図式が生活者に定着していることがわかります。
ましてや、実際に使用した経験のある人は「土嚢」で約34.9%にとどまっており、他の対策品は10%未満に留まっています。これは、防災用品の使用経験が少ないことから、実際の浸水対策の意識が低い可能性も示唆しています。
性別・年代別の認知状況
性別による認知率の差では、「土嚢」は男性89.6%、女性85.7%という近い数値ですが、「止水板」では男性45.5%、女性23.8%と大きな差が見られます。このことは、「止水板」が軽量で取り扱いやすいため、女性にも適した製品であるにも関わらず、その認知が不十分であることを示しています。
また、年代別で見ると、「土嚢」の認知率は40代以上で90%を超える一方、20~30代では80%弱にとどまっています。「止水板」に関しては、60代以上で認知度が高まる傾向が見られ、ミドル世代以下の認知向上が課題であることが分かります。
新たな防災対策の必要性
これらの結果から、防災・減災製品の認知促進において、新たな浸水対策としての製品群の普及が必要であると考えられます。より利便性の高い製品や効果的なものを普及させ、浸水対策に対する意識を高める取り組みが求められています。
まとめ
少しでも安全な環境を整えるためには、まず浸水対策用品に関する正しい認識を持ち、理解を深めることが重要です。KTX株式会社は、今後も防災意識の啓発とともに、新たな製品の開発に注力し、より多くの人々が浸水対策を考える機会を提供していくことを目指します。
さらに詳細なアンケート結果は、KTXの防災・減災製品サイトでご覧いただけます。
アンケート調査概要
- - アンケート対象者: 「テーマは“雨と私”。川柳 投稿キャンペーン」応募者
- - アンケート期間: 2025年6月16日~2025年7月15日
- - 有効回答数: 375件
- - 会社概要: KTX株式会社(愛知県江南市)
- - コーポレートサイト: KTX公式
- - 防災・減災製品サイト: KTX防災ページ