中小企業M&Aの現状と課題に関する調査
インクグロウ株式会社が、2023年と2024年に引き続き、今年も「中小企業のM&Aの現状と課題に関する調査」を実施することを発表しました。この調査は、全国の事業承継に取り組む中小企業にとって重要な情報源となることを目的としています。
調査の背景
近年、M&A(合併・買収)は中小企業の事業承継の選択肢の一つとして注目されています。しかし、これまでのM&Aに関する研究は主に上場企業を対象にしていたため、中小企業の実態を把握することは容易ではありません。特にM&A後のPMI(ポストマージャーインテグレーション)は、実際にどのように行われているのか、その詳細については不明瞭な部分が多いのが実情です。
このような状況を踏まえ、インクグロウは譲受経験のある企業に対して調査票を送付し、そのデータを集めて統計分析を行います。長年のM&A仲介の経験と組み合わせることで、定量的・定性的な観点から譲受および譲渡企業のM&A前後の実態を明らかにし、中小企業がM&Aを推進する上で考慮すべきポイントや留意点を抽出する予定です。
調査の概要
調査は3月6日から4月11日までの期間にわたって実施され、対象は全国の譲受を経験した中小企業3,993社です。2025年9月18日には、調査結果を基にした報告会が行われる予定です。この報告会では譲受企業のみならず、譲渡した前オーナー経営者への調査結果も発表され、より広範な知見が得られることになります。
協力のお願い
M&Aを経験した企業の知見は、中小企業の未来を考える上で欠かせない要素です。調査対象となる企業にはお忙しいところ、ご協力をお願いすることになりますが、貴重な知見を共有することで日本の経済に貢献できることを期待しています。
共同研究の進捗
インクグロウは早稲田大学商学学術院と共同研究を行っており、マーケティングデータや専門家のインタビューを通じて、中小企業のM&Aに関する詳細な分析を進めてきました。この調査結果は、企業や支援機関の意思決定に役立てられる予定で、学術的な観点からも広く公表されることが計画されています。
報告会のお知らせ
調査結果に基づく報告会は、2025年9月18日(木)15時から17時に開催されます。参加者はオンラインで受講することが基本ですが、一部の参加者には早稲田大学でのリアル受講の機会も設けられる予定です。詳しい情報や申し込み方法については、公式ウェブサイトをチェックしてください。
会社概要
インクグロウ株式会社は、東京都中央区に本社を置き、中小企業のM&Aに関する専門的な知見を持つ企業です。詳細が気になる方は、ぜひ公式サイトをご覧ください。